テーマ:熱帯魚&水草の話(1175)
カテゴリ:熱帯魚
![]() ガーブネンシーは西アフリカに生息する卵生メダカで、体長は3~4cmと言ったところでしょうか。淡いブルーの体色に赤いドットが整然と並び、各ヒレも鮮やかに縁取られた美麗種ですが、良く似たストリアタムという種類が更に派手な魚なので、そちらに人気を取られた感じです。卵生メダカは、その生息場所によって、たとえ同種であってもカラーリングが異なる事は前回、ガードネリィと言うアフィオセミオンをアップした時に紹介したとおりです。このガーブネンシーの場合は、それが単なる地域変異ではなく亜種として認められ、現在以下の3つの亜種が知られています。 ◎ガーブネンシー・ガーブネンシー(A.gabunense gabunense) ◎ガーブネンシー・ボーミー(A.gabunense boehmi) ◎ガーブネンシー・マルギナタス(A.gabunense marginatus) 今回紹介したのは、このうちのガーブネンシー・ボーミーと呼ばれる亜種で、尻ビレや尾ビレの下側が黄色く縁取られるのが特徴です。ちなみに、この部分が赤く縁取られるのがガーブネンシー・ガーブネンシー、体に並ぶスポットがブラウンで全体的に渋めなのがガーブネンシー・マルギナタスです。もっとも、元々は同種ですからこの3亜種は簡単に交雑する事が出来ますので入手したガーブネンシーがまじりっけなしの純血種かどうかは神のみぞ知るです(苦笑)。 ![]() ガーブネンシーは飼育・繁殖共に簡単な卵生メダカで、彼らの飼育に必要なのは高すぎない水温(22~25℃)、中性から弱酸性の清浄な水、冷凍アカムシくらいなものです。サイズも小さくあまり泳ぎまわらない魚なので、30cm水槽で十分ペアを飼育する事が可能です。そして、この種類だけで単独飼育していれば繁殖も楽しめます。冒頭のような色鮮やかなオスと真ん中の画像のような、ゴボウのように垢抜けない(笑)メスをペアで収容しておけば嫌でも繁殖してしまいます。 ![]() 通常は、水草の根元などに大きな透明の卵を一つずつ産み付けていくのですが、採卵管理を容易にしたいのであれば、アカヒレの繁殖の時に紹介した毛糸のモップを利用します。ペアを導入した飼育水槽の中に入れた毛糸のモップを1週間ごとに取り出して調べると、上の写真のように産み付けられた卵を見つけることができると言うわけです。卵は、よほどグリグリしない限りは手で摘んでも大丈夫ですから、水上に毛糸のモップを取り出して採卵します。卵はコップなどに種親の飼育水槽の水を入れてその中に収容しておけば2週間前後で孵化します。この辺りは、我が国のメダカを繁殖させた事のある方ならば同じ要領で上手く行くはずです。 ところで、昨日深夜にガーブネンシーの採卵をしていると何故か卵がぼやけて見えるのです。朝、妻に話したところ事も無げに「それは老眼よっ!」。オイオイッ!チョット待って下さいよ~(笑)。40代前半にして老眼??私がぶつぶつ言ってると、妻が追い討ちをかけるように「40過ぎりゃ、初老だからね~。老眼になっても全然不思議じゃないよ」。更に止めを刺すように、2人の子どもが「それだったらパパへのクリスマスプレゼント、老眼鏡にすればよかったね~♪」。 ・・・もう何も言う事はありません。本人の自覚のないまま、すでに初老の域に到達していた、哀れなさかなおやじなのでした(苦笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[熱帯魚] カテゴリの最新記事
|
|