テーマ:熱帯魚&水草の話(1118)
カテゴリ:熱帯魚
飼育は難しくありませんが、水質が悪化するとエロモナス症に罹り易いようで、ショップなどでも全身の鱗が逆立っている個体を見かける事があります。エロモナス症は一度発病してしまうと治療は困難なのでこのような個体の入った水槽からは魚を購入しない方が無難です。初期段階ではエロモナス症は見つけにくいのですが、全身がなんとなく白濁していて、常に口を開きエラ蓋を頻繁に開閉させて呼吸していたら黄色信号です。また、初期の段階でポップアイ(要するに出目金状態)になることも多いようです。 水質の汚染さえ注意すれば餌もよく食べ飼育は簡単ですが、葉の柔らかい水草は食害を受ける事があります。これはダイヤモンドテトラだけでなく、モンクホーシャ属の魚にはある程度共通して言える事です。 最近ではほとんどの個体が東南アジアで養殖されたものです。写真の個体もそうなのですが、たまに入荷してくるワイルド個体の輝きは養殖個体からは想像できないほど素晴しいものです。養殖個体は、光の当たり具合でキラッと光る感じですが、ワイルド個体では常時ギラギラしてます(笑)。また、体高もワイルド個体の方が高く鰭も大きく伸びるため馴れれば簡単に判別可能でしょう。 ところで、ワイルド個体のダイヤモンドテトラの全身が黄金色に輝いていることがあります。その美しさはまさに絶品なのですが、さかなおやじ個人としてはチョット腰が引けちゃうところがあります。と言うのは、以前経験した以下のような事柄に原因があるんです・・・ 20年以上前のある日、当時すでに雑誌などで連載を持っているような著名な先輩アクアリストの温室に遊びに行った時のことです。ある水槽に、今まで見たことのないような金色に輝くダイヤモンドテトラが泳いでました。 「うぁっ!なんですかこのダイヤモンドテトラ」 「フフフ・・・すごいだろ?」 「どこでゲットしたんですか?オレも欲しいっ!」 「普通のワイルド個体だよ」 「ワイルド個体だって、こんなに金色じゃないじゃないですか」 「だから、餌に工夫して自分で色揚げしたんだ!」 「げっ、そんなすごい色揚げ効果のある餌って何ですか??」 「知りたい?じゃあ教えてよう」 先輩アクアリスはそう言うと、どこからかプラケースを取り出してきました。中には、なっなんと「チャバネゴキブリ」がゴソゴソといっぱい入ってます。あまりの恐ろしさに、声が出ないで硬直するさかなおやじを尻目に、その先輩アクアリストはプラケースの中に手を突っ込んで・・・その先はおぞましすぎて描写したくありません(苦笑) 要するに、温室内に沢山棲息していたチャバネゴキブリを餌に与えているとダイヤモンドテトラが黄色く仕上がるらしいのです。確かに、アロワナの色揚げに極彩色のムカデ与えたりしますけど・・・ その事があって以来、ショップなどで黄色味の強いワイルドダイヤモンドテトラを見かけるたびに「もしかして、こいつら現地でゴキブリ食ってたんじゃないだろうな?」と考えてしまい、どうしても購入する気が起きません(笑)。それ以来、我が家のダイヤモンドテトラは安全なグレー一色の(笑)養殖個体と決まっています。皆さんも、いやに黄金色に輝くダイヤモンドテトラ見かけたら御用心~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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