さかなおやじのひとりごと

2006/01/30(月)13:25

ミドリフグ スネール退治の最終兵器!

熱帯魚(285)

 今日のアップはミドリフグ(Tetraodon nigroviridis)です。本当は本種に良く似たフグが何種類かいるのですが、分布域が限られているため我が国で見かける物はほとんどコイツだと思っていいと思います。東南アジアからインド、スリランカに至るまで非常に広く分布している淡水フグですが、実際のところ純淡水では長期にわたって上手く飼育する事は難しいような気がします。理想的には、海水の半分くらいの濃度の汽水で飼育するのが好ましいと思われますが、そこまで行くと管理が大変なので我が家では1/4濃度の汽水で飼育しています。  小さいうちは美しいライトグリーンに小さな黒い水玉模様と非常に愛らしい姿ですが、大きくなってくるとだんだん体が黒ずんできてお世辞にも可愛いと言えない姿になったりします(苦笑)。飼育水さえ用意できれば飼育は難しくないのですが、いくつか問題を抱える魚でもあります。  その第一が餌!基本的にフグの仲間は人工餌を好みません。アベニーパファーでもそうですが、個体によっては巻貝しか食べないとか偏食でワガママ(笑)なものもいます。ミドリフグの場合は、冷凍アカムシか乾燥クリルを食べてくれる事が多いのでこの辺りを主食にしましょう。  次に、これが一番の問題なのですが性格がきつすぎです。こんな愛らしい姿なのに、とにかくキツイのなんのって・・・。同居の魚のヒレはまずカジカジされちゃいます。フグ自体の動きがさほど敏捷ではないので普通は殺されるまでは行きませんが、エビやコリドラス辺りは要注意です。基本的には、この種だけで飼育するのが正しい道ってもんだと思います(笑)  それにしても、さかなおやじのイメージにあまりそぐわない魚種でしょう?(笑)実はこれ、我が家に大量に棲息するなんちゃらカワニナ撲滅キャンペーンの一環として連れてこられました。何しろ無類の貝好きですから、水槽に入れたとたん眼の色変えて巻貝を貪り食います。巻貝があわてて殻の中に引っ込んでもお構いなし!その丈夫な歯でバリバリと殻を砕いて食べちゃいます。水槽に導入して2、3日もすれば、水槽内の巻貝は見事に一掃されちゃいます。  これはもう、巻貝駆除の最終兵器と言っても過言ではありません(笑)。ただ、いくつか問題点も抱えてます。一つは、あまりに急激に巻貝を食い散らかすので水質が一気に悪化する事。二つ目は、元々その水槽で飼育したいる魚をカジカジする事。三つ目は純淡水での長期飼育が無理なので、一つの水槽の巻貝駆除が済んだらしばらくは汽水水槽で休養を取らせてやらねばならぬ事。まぁ、なにしろ最終兵器ですからそれくらいの副作用?が出てもやむを得ないかと・・・。良薬口に苦しって言いますからね。

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