カテゴリ:熱帯魚
![]() はっきり言ってグロテスクでホラーな外見のこのカラシンは、いたって丈夫で飼育に際して特に注意する事など何もありません。また、眼が見えなくても餌を探すのは上手なものです。これは、体側部にある嗅覚を司る特殊な器官のおかげで、ブラインドケーブカラシンは他の魚とまったく変わらない調子で餌を探し当てる事が出来るのです。また、餌の種類も何でもOKです。・・・と言うより、何でも食べてくれます。しかも大量に・・・(苦笑)。これはまぁ、餌の少ない洞窟内で生存するために食い溜めをする習性を持っているらしいので仕方ないとは思いますが、見ていてデリカシーの感じられない奴なのは確かです(笑) 元々は、メキシカン・テトラ(Astyanax mexicanus)と言う銀色のテトラだったのが、そう遠くない過去(あくまでも生物学的に言ってですから・・・)に洞窟に住み着いた結果こうなっちゃったらしい事が、研究者によって確認されています。今も、現地の洞窟の外には普通のメキシカン・テトラが沢山泳いでいるそうです。 ![]() はっきり言って悪趣味?なこの魚を私が何で保有しているかというと・・・以前洋書を見ていた時に、ブラインドケーブカラシンは稚魚の内はちゃんと眼が存在するが、成長と共に体の中に埋没していくと言う記述を見かけた事に端を発しています。すごく興味深い記述だったのですが、あまり好きでないタイプの魚だったので実際に飼育した事は今までありませんでした。ところが、先日アクアライフで中国の盲目バルブの記事が載ってましてその件で知人たちと話が盛り上がっていた時の事です。 「そういえばさぁ~、ブラインドケーブカラシンって稚魚の内は眼がちゃんとあるんだってさ」 「ほんとかよ!気のせいだろ」 「ほんとだって、そう洋書に書いてあった」 「おまえ、いつも洋書なんて間違いだらけでクソの役にも立たないって言ってるのにどうしたんだよ」 「うっ・・・」 「そこまで言うなら賭けようぜ!おまえが自分でブリーディングして証拠写真撮ったらおまえの勝ち!◎△×(非常に美味で有名な超高級焼き鳥店)でおごるよ。」 「ちっちくしょぉ~!憶えてやがれっ」 ・・・とまあ、時代劇の雑魚ヤクザみたいな捨て台詞でお開きになった飲み会だったのですが、私の悪友たちはほんとに憶えてやがりました(笑)。 先日、自宅に宅急便が届き開けてみると中にはこの魚達が・・・。同封の手紙にはこうありました。 「拝啓 さかなおやじ殿。貴殿の健闘を心よりお祈りいたします。なお、賭けの成立期間は今年の6月末日までといたします。 友人一同」 おっおのれ~!かくなる上はあやつらに目に物見せてくれるわぁ~!!・・・と意気込んだのも束の間、この魚の実物見てるとゾッと来てブリーディングの意欲もなくなり気味です。もっとも、ブリーディング自体は簡単と言われてますし、実際画像の個体でもメスはすでに腹部に真っ白に卵が詰まってるのが見えてます。 ・・・でも、ブリーディングに成功して賭けに勝って、美味しい高級焼き鳥をたらふく食べるのは嬉しいのですが、その後大量に殖えたブラインドケーブ達をどうすればいいんでしょうか?かくなる上は、キリ番プレゼントにしちゃおうかなぁ~?それも、絶対拒否できない強制的キリ番プレゼントとかにして(笑)。みんな怖くて、ブログに来てくれなくなっちゃうかな??
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