2006/05/06(土)21:56
ハニードワーフ・グーラミィ ドワーフ・グーラミィの仲間vol.06
通称:ハニードワーフ・グーラミィ
学名:Colisa sota (Hamilton,1822)
分布:インドのアッサム地方
体長:3cm
飼育:★★(普通)
繁殖:★★★(少し難しい)
今日紹介するのは、ハニードワーフ・グーラミィで、昨日紹介したゴールデン・ハニードワーフGの元つまりは原種です。改良品種であるゴールデンハニーに較べるとショップで見かける事は少ないですが、これもまた非常に可愛らしいグーラミィです。ショップで見かけるものは、単なる薄茶色の見栄えのしない魚なので軽視されがちですが、一度成熟し発情すると、まさにハチミツ色の見応えのある姿に大変身します。更に、顎の下側は深みノのある濃紺に染まり、更にこの魚を引き立たせてくれます。・・・って、オスはね(笑)。メスは、下の画像を見ていただけばお判りのようにいつまで経っても地味なままです。
その点からすると、メスも十分い美しいゴールデン・ハニードワーフGの方がアクアホビー界でもてはやされてもしょうがないかもしれませんね~。でも、個人的には非常に好きなグーラミィです。飼育その他に関しては前日のゴールデン・ハニードワーフGとまったく同じなので重複を避けますが、何故か不思議なのはそのサイズです。原種である、ハニードワーフGは体長が3cmを超えるのに、改良種のゴールデンのほうはそこまで育った個体を見たことがありません。ちなみに、昨日の画像の個体も我家に来てからかれこれ1年が経過するのに、体長は2.5cmに行くか行かないかと言うところです。この差がどんな要因によるものなのかはわかりませんが、少し気になってます。
ところで、ハニードワーフG(改良種のゴールデンも)は、単に観賞目的だけで飼われていない場合があります。実は、彼らは水底や水草の葉に付着したものをついばむ傾向が強いため、ヒドラや巻貝の卵など水槽内の嫌われ者の駆除に結構効果的なのです。もちろん、銅イオン系の駆除薬にはかないませんが、その分副作用の心配が無いため水草レイアウト水槽やエビを飼育している水槽などにヒドラが発生した際に、ヒドラバスター(笑)としてしばしば重宝がられています。
ただ、彼らにしてみてもヒドラが大好物な訳ではないようですから、水槽内にヒドラ以上においしそうな餌が豊富にある時はあまり熱心に仕事をしてくれません。彼らをヒドラバスターとして用いる際には、しばらくの間水槽内に餌を与えるのをストップするなどした方が確実でしょう。ヒドラ以外にも、ミズミミズや巻貝の卵も駆除してくれますが、ビーシュリンプの稚エビなども大好物?なので、エビの繁殖を目指している水槽では彼らに御登場願わないほうがお互いにとって幸せな結末を迎える事が出来ると思います(笑)。
それと、どうも原種の方がやや気が強いのか同種同志では結構追いかけっこしてますから、とにかく平和な水景がお好みの方は、ゴールデンハニーにしておいた方が無難かも。