テーマ:水系ペットのお話(2844)
カテゴリ:水棲生物
![]() 家内まったく問題なしっ! 娘はクリスマスプレゼント前倒ししてねっ! ただ唯一の救いは息子(小3)のパパがいないと淋しいなぁ~ まったく、中年オヤジの安息の場なんて家庭に求める方が間違いなんでしょう(苦笑)。 ところで、今回のプレゼントの商品である淡水ブラインシュリンプですがイギリスのメーカーとの商談ではフェアリー・シュリンプと言っていますので紛らわしくていけません。そこで今後は名称をフェアリー・シュリンプに統一するとして、今回当選された873mさんとおぎのさんですさんが休眠卵を孵化させるあたりに下手をすると日本脱出してますから(涙)、この場をお借りして簡単な飼い方について説明しておきましょう。 ・・・とか言ったって、大して注意すべき点も少なくすごく簡単です。飼育水は水道水でOK!我が家で確かめた範囲では塩素中和も必要無いみたいです。ただ、水槽の水を使うとたまにまったく孵化しない事がありました。おそらくは、フェアリー・シュリンプにとって有害な魚病薬か住金属イオンが水槽内に残留していたのかも?いずれにしても、水は水道水を使った方が無難です。近所の川や池から水を汲んでくるのも止めた方がいいかも。・・・と言うのは、そこにもともと棲んでいた?他の水棲微生物がウジャウジャ湧いて来る可能性がありますからね(笑)。それが、ミズミミズやヒドラなどの本当に招かざる客であったら論外ですが、ミジンコあたりでも餌についてフェアリー・シュリンプと競合しちゃう可能性ありますから。 水温は、今の所15℃位までは大丈夫のようです。ただ、今の時期屋外や室内であってもあまり寒い所はボツでしょう。出来れば25℃前後まで水温を上げてやると調子もよく成長も早いようです。餌は、休眠卵と混合されている乾燥緑藻だけで大丈夫だと思いますが大量に成体を得たい場合などはそれだけでは餌不足ですから、クロレラあたりを与えましょう。乱暴に言っちゃえば基本的にはミジンコとほぼ同じ習性ですから、ドライイーストあたりでも十分飼育できるはずです。 水温が25℃前後であれば、ほぼ1昼夜で休眠卵から稚エビ(ノープリウス幼生)が孵化してきます。サイズはブラインのそれよりもかなり小さいので、馴れないと初めの内は見つけにくいかも。幼生は成長を続け3日前後で親と同じようなブラインシュリンプ型になります。この後、順調に行けば2週間前後で冒頭の画像のような姿形になる筈です。そして、ブラインなどよりもやや長生きするようでその後1ヶ月以上平然と生育を続けている個体もいます。やはり、初夏の水田に現れて生後1ヶ月足らずで死んでいく自然環境とは違い、かなり恵まれてるんでしょうね水槽内は。 成熟したフェアリー・シュリンプはまもなく繁殖を始めます。このあたりの仕組みはブラインとほぼ同様で、メスは卵が沢山入った卵嚢をお腹にぶら下げてイナバウワー泳法で泳ぎ回ります。ちなみに、オスメスの区別は頭の形状を見るのが一番早いでしょう。さいずち頭でシュモクザメ状態なのがオスで、比較的まともなのがメス。ちなみに、冒頭の個体はメスです。 卵は非常に微細で肉眼では識別しにくいサイズです。・・・ってそれは私が老眼だから?(苦笑)。卵はそのまま水槽内に放置しても原則として孵化しません。と言うのも、彼らのライフサイクルの中には、一度周囲の水が無くなり乾燥状態になるって言うのが重要なポイントになってますから、飼育下でもそれを再現してやる必要があります。と言っても、別に難しい事ではなく飼育容器の水を抜いて一度カラカラに乾燥させればOKです。しばらくして、また水を注げばまたまた稚エビの登場です。 と言うように、フェアリー・シュリンプの飼育は非常に簡単なので別に問題は無いと思いますがやはり相手は生き物ですから、機械のようにいつも同じ様に上手くいくとは限りません。上記の通りにやってみたのにうまく行かなくたって文句言わないでね!(笑)。それと、あくまでも甲殻類ですから、水中の重金属イオン特に銅イオンの存在には非常に敏感なのでその点には御注意くださいね。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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