テーマ:ベタが大好き!(586)
カテゴリ:逸品堂通信
![]() でも、ほんとにそうかぁ~?このレベルのパステル・マルチなんてショーベタで見た事がありません。って言うか、このカラーパターンでハーフムーンの個体がコンテストに登場して、審査が来訪者の投票で決められるなら、つまり良い意味でも悪い意味でも(苦笑)ショーベタの常識に染まっていない人々が純粋に美しい個体を選んだとしたならば・・・。まぁ、その前にこのレベルのカラーリングの個体をショーベタに仕立てる所が困難なんでしょうけどね。 ただ、クラウンテールの弱点と言うと品種の固定がなされていないって言う事でしょうか。つまり、ブリーダー達が自分の創作意欲に任せてありとあらゆる交配を行っているため同じ表現形の魚が多数存在するということがほとんどありません。言ってみれば出たとこ勝負の瞬間芸っ!ってとこでしょうか。でも、最近個人的にはそれでいいんだと思ってます。繁殖させた魚が金太郎飴状態ですべて同じ表現形になる必要なんて、本当はプロブリーダーの人にしか必要ないんじゃないでしょうか。一般の人は一回の繁殖で、色んな品種が生まれて来る「何が出るかなぁ~・あけてビックリ玉手箱」状態(笑)の方が楽しめるんじゃないかなって・・・ ![]() 逸品堂の方でも販売尾数がプラカットに迫る勢いで次世代のエースになりつつあります(笑)。販売する側としてみると何より維持管理が物凄く楽な点が良いですね~。はじめからヒレが裂けている?からショーベタみたいに毎日ヒレ先見ては「うぁ~っ、ヒレ先が溶けてるぅ~!!」とか悩む必要がありません。これはもちろん飼育者としても同じ事が言えます。よっぽど酷い扱いしない限り、クラウンテールのヒレがダメになる事なんてありませんから。 顧客の皆様からもカラーリングに対するリクエストの多いクラウンテールですが、仕入れ者としての唯一の悩みはメスが入手しにくい点でしょうか。もちろん、ブルーやレッド辺りのメスはほとんどタダ状態で入手できるのですが、バタフライ系やマーブル系となると本当に入手できません。理由は商品価値が無いから(苦笑)。つまり、クラウンテールってバンコクではショーベタやプラカットと違い物凄く安いんです。個体ごとに価格が違うなんて事はなく、一律いくらって感じです。見た目の美しいオスでさえ安い価格でしか売れないのに、メスなんていちいち育ててられるかぁ~ってな事でブリーダーもあまり熱心にメスを育成していないみたいです。まぁ、次世代を取るために自分の所で使う種親のメスだけ確保していればいいやって感じみたいです。バンコクで「クラウンテールのメスくれっ!」って言うと、「そんなもの欲しがるのはお前だけだっ!」っていつもショップのオヤジに笑われてます。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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