テーマ:熱帯魚&水草の話(1174)
カテゴリ:私的熱帯魚図鑑
![]() 今日登場するのは、ネオンドワーフとならび、メラノタエニア属のレインボーの中では例外とも言えるメジャーな存在(苦笑)のハーフオレンジ・レインボー(M.boesemani)です。新種記載は1980年の事で、レインボーフィッシュ研究の第一人者Dr.Allenによって記載されてます。生息地はニューギニアの最南部にあるAjamaru湖とその周辺地域と言う事です。ちなみに種小名のboesemaniは語尾が「i」で終わってますから「Boeseman氏の」って言う意味です。 学名なんてどうでもいいですが、とにかくキレイなレインボーです。名前の通り体の後半部分がオレンジ色に染まります。また、成熟したオス個体は体の前半部分が紺色と言うか深みのある黒紫と言うか、とにかくほかに例のないような美しい色彩に染まります。もっともショップで見かける時は、まだ若魚なのでウスボケた色彩の事が多く見落としがちです。それとレインボーフィッシュの特徴として、キレイなのはオスだけでメスはいつまでたってもウスボケた色彩のままですので御注意ください。繁殖狙わないのなら、断然オスがオススメです! 飼育に関しては他のメラノタエニア属レインボー同様で、とにかく丈夫で飼育しやすいです。飼育水や餌にも特別の配慮は必要ありません。性質も温和な方なので他の魚に危害を与える事はまずありませんし、水草を食べちゃう心配もありません。・・・これでサイズがねぇ~(笑)。体長は5-8cm位には達しますから、小型水槽だと元々キビキビ泳ぐ魚だけにちょっと狭苦しいかも。もし、この魚がネオンテトラ並みのサイズだったら物凄い人気だと思います。 現在我が国に輸入されてくるのはほとんどが養殖個体だと思われます。いずれレインボーの繁殖と言う回に説明しますが、繁殖も容易でヒメダカの繁殖させた事がある人なら水槽さえそれなりのサイズの持っていれば十分可能です。 非常にポピュラーなハーフオレンジですが、それなりに謎も残ります。それは、なぜか洋書などで紹介されるハーフオレンジの体の前半部分は明るい灰白色の事が多いという点です。少なくとも我が国で入手できる個体では前述のようにブルー~パープルに染まると言うのに・・・。この違いが地域変異なのか亜種なのか、はたまた別種なのかその辺はさっぱり情報がありません。なにしろ、ヨーロッパでも前半部分が灰白色の個体見かけたことがないものですから。・・・って言うか、わざわざどいつのアクアショップ行ってレインボーの水槽なんてじっくり見ませんからね~(苦笑)。大概は、一番興味のある小型カラシンかコイ科魚類を探してます。 今度の出張先はドイツじゃないから、アクアショップ行って確認してくる訳にもいかないし、この件につきましては宿題って事で、ある程度事実が判明した時点で別原稿で紹介すると言う事にしておきましょう。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[私的熱帯魚図鑑] カテゴリの最新記事
|
|