カテゴリ:私的熱帯魚図鑑
![]() 元々繁殖の容易なレインボーで、小型で美麗種とくればブリーダーが手がけない筈も無く現在入手できるほとんどすべての個体が養殖個体です。市販されている時はまだ若魚である事が多く、色彩面ではパーフェクトな発色を見せていません。ちなみに、今日の画像の個体もまだまだこの魚本来の色彩から見れば地味~なもんです。成熟したオスは、ボディのメタリックブルーがよりいっそうギラギラ輝くばかりか、各ヒレが真っ赤に縁取られるようになりそれは見事なものです。・・・唯一の欠点を除けばね(苦笑)。 その唯一の欠点と言うのが、この魚は成熟するとメラノタエニア属の短所?(少なくとも私にとって)である体高が異様に高くなるのです。つまり背中が不自然と思えるくらいに盛り上がってきちゃうんです。以前も書いたように、私個人的にその手の体型が大の苦手でして(笑)。 まぁ、その点を我慢できる方(笑)であれば、サイズと言い色彩面といいそして飼育の容易さと言いさらには温和で協調性があることなどまったく申し分のない観賞魚と言えます。餌は人工餌でも喜んで食べてくれますからその点もまったく心配いりません。 ![]() ちなみに、この魚は繁殖も容易です。ビジネスとして大量繁殖させるのはともかく、趣味のレベルでの繁殖ならばメダカの繁殖させた事がある人ならば誰でもOKのレベルです。オスメスはその体色で簡単に判別できます。2枚目の画像の下の個体がオス、上の地味目の方がメスです。もう少し詳しく解説すると、ボディにべったりメタリックブルーが載る個体はオス、またヒレが赤く染まるのもオスです。メスはボディにはライン状か痕跡程度にブルーが存在し、ヒレもせいぜい淡いオレンジ程度にまでしか染まりません。 水草の繁茂した水槽でこの魚だけ飼育していれば、そのうち嫌でも(笑)水草に透明な卵を産み付けます。卵はメダカの卵のよう表面にある粘着質の糸のようなもので水草にしっかり絡まっています。この魚はあまり自分が産んだ卵を食べませんが、それでも見つけ次第取り出して別の容器に収容した方が確実です。受精卵は水温にもよりますが2週間もすれば孵化します。孵化した稚魚は小さいのですが、メダカと同じようにそのまましばらく放っておいても(笑)水槽内の微生物を食べて生きてますから、ある程度のサイズになったら粉餌を極少量与えれば十分です。もちろん、孵化後数日してから孵化直後のアルテミア幼生を与える事が出来れば申し分ありません。 まぁ、上記のように成熟したオスの体型さえ許せるなら(笑)、メラノタエニア属レインボーの入門魚としては申し分のない魚と言えるでしょう。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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