テーマ:熱帯魚&水草の話(1118)
カテゴリ:観賞魚用品をぶった切る!
キョーリンは、我が国の観賞魚メーカーの中で唯一と言って良いほど世界に知られたメーカーです。まぁ、錦鯉と金魚の餌の分野では今の処我が国の製品が一番優れているようですから、キョーリンの知名度の多くもこの2つのカテゴリーに依存する割合が多いですけどね。でも、他のメーカーがアジアの製造工場からバルクで餌を購入し、自社パッケージに詰めて販売している事が多いのに比べて、キョーリンは自社生産です(たぶん)。さすがに、工場は海外に拠点を置いているかもしれませんけど。 また、キョーリンは系列会社にカミハタの養殖用飼料会社もありますから商品開発部門にも信頼が置けます。なんたって、人様のお口に入る魚や家畜の餌作ってますから。以前にも書いたかもしれませんが、私は結構いい加減な男に見えて実はやっぱりいい加減です・・・じゃなくて(笑)、案外国粋主義的な思想も潜在的に持っている様です。そんな私が、我が国の観賞魚用品メーカーとして世界で頑張るこの会社を嫌いな訳がありません!基本的に、私はこのキョーリンブランドに対して概ね好意的であることは否めませんね~。 それでもって、今日紹介するひかりフレーク熱帯魚用ですが、栄養組成的には粗タンパク質47%以上、粗脂肪7%とまったく問題の無いレベルです。このフレークの最大の特徴は何と言ってもその外見にあります。2枚目の画像をご覧いただければお判りのように、実に質素・・・もっもとい、シンプルでナチュラルな色合いをしています。あの、極彩色のテトラミンとは雲泥の差ですね~。つまり、原料を加工してなにも着色しなければこのような地味な色に仕上がるって事です。判ったかぁ?テトラミン!さっさとあの無意味な着色ヤメレって! また、テトラミンに比べてフレークの厚みが非常に薄いのもこのフードの特徴です。まぁ、例えて言うならばケロッグのコーンフレークとカルビーのそれみたいな感じ・・・って普通の人には判らない例えか(苦笑)。フレークが薄いために、水の中に入れるとすぐに柔らかくなるようで、小型魚にとってはテトラミンより食べやすいのは確実でしょう。ただ、フレークの厚みが無いって事は、我が国では短所にもなっています。つまり、容器を開封後当然の事ながらフレークは湿気て変質していく訳ですが、手で摘んだ際の質感がすぐにシンナリしてしまうのです。テトラミンのように厚みの有るフレークは結構長期間パリパリ感を維持できるんですけどね~。もっとも、酸化や変質の速度はどちらも変わりないんですけどイメージがね・・・ さて、我々エンドユーザーにとってもっとも関心のある嗜好性ですが・・・うーん、残念ながらテトラミンに比べて優れているとは言いがたいかも。もちろん、嗜好性が悪い訳ではないのですが、魚達が飛びつくようにして貪り食うところまではとてもとても。すでにこの世に君臨するテトラミンの牙城を崩すべく登場した後発のフードは何かしらテトラミンより優れた部分を持っていないとアクアリストの心に訴えかけられないんじゃないでしょうか? 実は上記のような理由から我が家の温室でこのフードを使わなくなって久しいのですが、今回の記事のために久々にゲットしてきました。そこで気が付いたのですが、この餌以前と違ってますね~。パッケージにも「おいしさそのまま 新製法」って書いてあります。この餌の場合、「おいしさそのまま」じゃなくて「おいしさアップっ!」しなくちゃダメじゃん(笑)と言うツッコミはさておき、一番変化を感じたのは匂いです。以前の製品は、イワシやサンマなんかのいわゆる光物を多く原料に使っていたのか、鮮魚特有の生臭い臭いがありました。一般のユーザーでは気が付かないレベルでしょうが、我が家のように水槽が100本以上ある状況で以前のこのフードを使っていると、温室内に生臭~い悪臭が充満して辟易しました。 でも、どうやら私の知らないうちに原料の配合割合を変えていたみたいです。うーん、これだから餌とか用品の論評する時は気を付けないといけませんね。今回わざわざ新たにゲットして来なければ「ひかりフレークは生臭いっ!」って書いちゃうとこでした。そんな訳で、以前は大問題であった臭いの面に関してはクリアされていると言って良いでしょう。 じゃあ、結局の所ひかりフレークの評価はどうなのさですって?うーん、特に悪い所は見当たらないんですけど、テトラミンに比べて格段と優れた点も見当たらないんですよね~。現在テトラミンを使っているアクアリストに「この餌に替えた方がいいよっ!」って言う根拠が・・・。これは実験で立証されたのではなく感覚的な物に過ぎないのですが、長期間与え続けた際の魚の仕上がり(体色や体型など)も、正直言ってテトラミンの方が上の気がします。そんな訳で、この餌の評価はゴメンなさいっ!の 今回のひかりフレーク熱帯魚用評価は☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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