
ショーベタではかなり希少と言えるドラゴン系にあって、ブラック・ドラゴンはかなり安定して生産がなされている品種と言えるでしょう。一口にブラック・ドラゴンと言っても、ボディはほとんどシルバーに輝くメタルドラゴンから、逆に全身にほとんど金属光沢のないブラック&カッパーまでバリエーションは非常に豊富です。しかも、それらのカラーリングをベースに、ヒレにレッドやイエローが入ったり、ボディがマーブルパターンだったりと、その色彩の変化は千差万別です。まぁ、逸品堂では細かく品種設定するのがメンドクサイので(苦笑)、これをひとまとめにして「ブラック・ドラゴン」って名称にしちゃってます。
ただ、個体数自体はバンコクでかなり豊富なブラック・ドラゴンですがヒレが見事に伸長した完品はそれ程見かけません。もちろん、逸品堂では意識して出来るだけ若い個体を仕入れるようにしている事もありますが、それだけではなく成魚になってもソリッド系やマルチ系などのショーベタに較べてヒレの身長の度合いがやや劣る気がします。少なくともバンコクで仕入の際に、びっくりするほどヒレの伸長したブラック・ドラゴンを見かけることはまずありません。まぁ、もし見かけても仕入れてきませんけどね(笑)。
あくまでも個人的な考えですが、ブラック・ドラゴンのショーベタを作出する際にプラカットの血を導入してまだ古典的な品種に較べて時が経っていないため、若干プラカットの影響が出ているのではないでしょうか。