テーマ:熱帯魚&水草の話(1176)
カテゴリ:さかなおやじの作り方
![]() また、「道教え」について行き、完全に道に迷って交番のおまわりさんのお世話になった事もありましたっけ。皆さんは「ハンミョウ」って言う昆虫ご存知でしょうか?体長2cm程度の小さな虫なんですが、極彩色の物凄い綺麗な体をしています。こんな外見なのに、食べ物は他の昆虫と言う獰猛なハンターなんですけどね。ちなみに「ハンミョウ=斑猫」と言う事で、体に斑紋があり猫のように小型ながら敏捷なハンターって言うことからこの命名だそうです。要するに「ブチネコ」って言う意味ですね(笑)。 それでもって、コイツの別名が「ミチオシエ」って言うんです。名前の由来は、コイツは飛翔能力が弱いのか数メートル飛んでは地面に降りてしまいます。人が近寄ると、逃げようとして飛び立つんですけど、数メートル先でポトッ。またそこに人が近寄るとチョット飛んでポトッ。根性がないのか、はたまた人間様をなめきっているのかは定かじゃありませんが、とにかくその様子が、あたかも人を道案内しているかの様に見える事から「ミチオシエ」って言われるようになったと言う事です。 幼い頃の私は、この「ミチオシエ」が大好きで見つけると飽く事無くその後を追い掛け回していました。まぁ、ムシにとっては迷惑千万な話だったでしょうが(笑)。ある日、いつもと同じ様に「ミチオシエ」を見つけその後をストーカーのように付け回している最中、ふと「もしかして、コイツは本当に俺の事どこかに案内しようとしているんじゃないかな?」って言う、今から思えばいかにも子供らしい考えが頭の中に浮かんできちゃいました。その後、数時間にわたりストーカー行為を続けた結果、ふと我に返ると当たりはまったく私の知らない場所になってたと言う訳です。その場に立ち尽くし大泣きしている私の側をたまたま自転車で通りかかったおまわりさんが家まで連れて帰ってくれました。 ああそうそう、ハンミョウって言えばもう一つエピソードが。当時我が家には都心部としてはビックリするほど広大な庭があったのですが、そこに小さな穴がポツポツ空いているのに気が付きました。早速、側で庭いじりしている父親にこの事を報告すると「ああ、それはハンミョウの幼虫の棲家だよ。俺が子供の頃は、その穴に細い葉っぱや小枝を差し込んで釣りをしたもんだ」と妙な所で博識振りを披露してくれました。なんでも、ハンミョウの幼虫(成虫とは異なりイモムシ型)はその穴の中に潜み、穴の上を小さな虫が通りかかるのを待ち受けて、近づいたと見るやいきなりガブッと来るそうです。 いやぁ~、ガキの癖にやるね~、獰猛だねぇ~!って事で、早速実験開始!穴という穴に細い草の葉や小枝を差し込んで引き上げてみたんですが、一向にイモムシったらガブってしてくれません。それを見ていた父親が「そんなやり方じゃダメだよ。もっと静かに近寄って、ハンミョウ驚かさないようにやらなくっちゃ」と言いながら近寄って来ました。うーん、さすがはわが父上です。惚れ惚れするような見事な父親ぶりっ! ・・・って、10分後には「アレッ?おかしいなぁ??子供の頃はこうやって上手く釣れたのになぁ~」とか言う父親を思い切り疑いの眼差しで見つめる私の姿がありました。それから数日間は毎日のように「ハンミョウ釣り」に精を出しましたが、釣果はゼロ!いわゆる「坊主」って奴です。ほんとにハンミョウの幼虫釣れんのかぁ~??「ハンミョウ釣り」成功した経験のある方いらっしゃいます??個人的には、釣りに用いた草が「ノビル」って言う、野生のアサツキみたいな奴だったのが敗因かと思ってます。だって、この草は「ネギ+にんにく+ニラ」みたいなものすごい臭いですから、こんな物いきなり巣穴に突っ込まれたら、「ウッ」とかなって、ハンミョウの幼虫だってガブってする気力なくなっちゃうはずですから。
Last updated
2011/03/03 09:05:17 PM
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