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テーマ:お茶人の今日の一日(754)
カテゴリ:お茶
11月1日は、月一のお道具の勉強会へ。
いよいよ11月を迎え、早速お茶室は、炉が開いてあった。 今月のテーマは、「楽茶碗」。 ずらりと楽家のお茶碗が、30碗くらい出ていた! きゃー!!しかも、一入とか了入とか・・・ こ、こんなお茶碗手にとって拝見させて頂けるなんて・・・ 印影とクスリのかかり具合などの特徴を聞きながら、楽家歴代のお茶碗を拝見する。 今日のお茶碗で一番印象に残ったのは、黒の一入と了入のお茶碗・・・ もとは一入の作だったのだけれど、了入の時代に割れ、了入が補修し、 上から自分のクスリをかけて焼き直している。 だから、底の部分は、一入のクスリ、上部は了入のクスリがかかっているのだとか・・・ 楽家は、代が変わると、釉薬を調合し直すそうで、クスリの色から代の鑑別が出来るのだとか。 こうやって一碗に二代分のクスリがかかっていると、それがよく分かる。 遠州流の方が仰っていたのだけれど、遠州流は、千家とは違い、楽茶碗を使わない。 初めて、楽茶碗でお茶を飲んだ時、本当にお茶が美味しく、 お茶のために作られた茶碗だと感じられたのだとか・・・ 土質が柔らかく、空気を多く含んだ楽茶碗は、お茶がたちやすく、 お茶に特化した焼き物なんですねぇ・・・ 千家では、一楽、二萩、三唐津とか言うけれど、 遠州では、一井戸、二萩、三唐津なのだとか。 あと、11月1日は石州忌だとかで、石州のお好みの道具も色々出ていた。 中でも石州の竹の二重切りの花入れが見事だった。 石州の二重切りは、千家の二重切りと違い、 下の窓が低い、裏側にノミが入っている、 上の節の所に切れ込みを入れているのが特徴なのだとか。 (千家との違いを教わったのに、情けないかな、 自分の流派の二重切りがどんな姿だったか、直ぐに思い出せず・・・ トホホ。) 来月は脇楽とのことで、ここでようやく光悦やら大樋やらのお茶碗が登場するそう。 光悦が「脇」って呼ばれるなんて・・・ それにしても、この勉強会、どう見ても私が一番若い。 若い方で50代くらい。 ちょっと場違いだったかな。 と言うか、自分の勉強不足を痛感しました。 楽家の代々くらい、空で言えるようにならねば・・・(恥ずかしながら、言えませぬ。) みなさん、70代になられても、80代になられても、 こうやって勉強会に参加されているって立派です。 ホントにお茶って、いくつになっても、日々修行、日々勉強ですね・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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