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テーマ:お茶人の今日の一日(754)
カテゴリ:お茶
先日、だんなぱんが、「はい、お土産」と、ひょいと渡してくれたのが、これ。 開けてみると、私がちょっと気に入っていた伊万里の徳利。 これ、だんなぱんがよく遊びに行く骨董屋さんの入札会(オークション)に 出品されていた物なんです。 いつの間に落札してくれたんだろう・・・ この骨董屋さんは、お茶道具屋さんじゃないから、お茶道具に使えそうな物でも 割と手頃なお値段で手に入るし、お茶道具屋さんとはまた違った視点から 物を集めておられるから、なんだか楽しいお店なんです。 買い物しなくても、馴染みのお客さんがたむろしてお茶を飲んでいるようなお店です。 そして、このお店では、年に二回くらい、入札会が開催されるんです。 三日間くらい、出品された品物がお店に展示され、 お店に行くことが出来ない人は、インターネットで写真を確認されたり、 郵送で写真を取り寄せることも出来ます。 お気に入りの物があれば、自分がこのくらいの金額なら出しても良いと言う金額を 記入した紙を、品物の前に置かれている箱の中に入れたり、 メールや電話で連絡したり・・・ 入札会の期間が終われば、箱を開けて、落札者を決めるのです。 落札単位は、1000円単位。 そして、このお店、とっても良心的だと思うのですが、 最高金額を記入した人が落札できるのは間違いないのですが、 二番目に高い金額を記入した人の金額+1000円が落札価格なのです。 例えば、ある品物に、1万円と入札した人と、5000円と入札した人がいれば、 落札価格は、6000円で、1万円と入札した人が落札するんです。 品物の価値を評価するのがヘタな、初心者でも、 無駄に高い金額で落札するリスクの少ない、良心的な方法だと思います。 先日、入札会の期間中にだんなぱんとその骨董品屋さんに遊びに行ったのですが、 ちょっと目を奪われたのがこの徳利。 染付のブルーの色合いが良い感じで、かなり好みだったんですが、 大きさがちょっと中途半端だったんですね。 徳利としてではなく、もちろん私が使うとしたら、一輪挿し。 でも、茶室に置くにはちょっと小さすぎるし、普段使いになっちゃう。 普段使いなら、我慢しようかなぁ、って・・・ 結局入札せずに家に帰ったのですが、私の知らない間に、 だんなぱんがこっそりメールで入札してくれたみたいなんです。 改めて手に取ると、やっぱり、色合いがちょうど良くて。 古伊万里とまでは行かないけれど、大正時代くらいの伊万里だそうです。 これからの季節、ナデシコなんか生けたら、かわいいかなぁ、とワクワクしています。 なにより、私に内緒で入札してくれただんなぱんの心遣いが嬉しくって。 ちょっと遅めの誕生日プレゼントとして、嬉しく貰いました。 なるべく、家の中に花を絶やさないようにしようと思っていた私ですが、 つわりのひどかった頃から最近、挫折気味だったので、 これを機に、また、お花のある家を目指そうっと。 この一輪挿しにいれる花をあれこれ考えながら楽しんでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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