義母の薬
働いていないので、ひさ~しぶりに薬剤師らしい(?)ことを書きます。今朝、義母が、「この薬なんだけどさ、○○さんが友達からよく効くからってもらったらしいんだけど、どんな薬か知らずに飲むのも何だから、まちゅよんに調べて欲しいって。」と。見てみると、ハイシーの袋。明らかにお医者さんからもらった薬です。「ハイシーだったら、ビタミンCですよ。で、○○さんのお友達は、これをお医者さんからもらったんですよね??」「うん、そう。良いからってくれたんだって。」あちゃー、もう、悪びれずに、よくも、まぁ・・・たかがビタミン剤ではありますが、お医者さんから処方された薬は、その人の症状に合わせて選ばれたものなのだから、他の人に薬をもらって飲んだりしてはいけませんよっ!それは、保険の不正使用にも繋がります。義母はと言えば、「お医者さんでもらう薬は安いから、もらわないと損だよ。」と、飲みもしない薬を毎回通院時に処方されて帰って来る始末。だからぁ・・・必要もない薬を処方し続ける開業医も、もうけ主義としか言いようがありませんが、これだけ医療費が毎年国の財政を圧迫しているとか、健康保険制度が破綻しているとか報道されているのに、何とも感じないのですか?その一因は、義母やそのお友達にもあるのですよ!と、声を大にして言いたい私。お医者さんからもらう薬が安いって、義母は医療費一割負担として、残りは誰が払ってると思ってるんだ??医療従事者の親がこれじゃ、思いやられるよ。ちなみに、義母の薬、ほんとひどいんですよ。結婚して初めて義母の薬を見たときには驚きました。どんな重病人かと。これじゃ、新婚生活に浮かれるヒマもなく、即介護生活に突入か?と思ったくらいですが・・・実際には、そこまでひどくない症状に延々と何種類も薬が処方されているだけで、義母自体はいたって元気です。適宜検査して、処方変更しないのかな、と思ったら、検査自体はしょっちゅうしているんです。検査すれば、お金、取れますもんね。ひどい話だ。検査結果を治療に役立てないのなら、無駄な検査としか言いようがありません。義母は、「薬のおかげで健康になれる」と信じていますが、必要以上の薬を飲んで健康になれるわけがありません。患者さんは、薬を出してくれる先生を、症状が緩和するので、「良い先生だ」と思いがちですが、実際には、薬は最小限に留め、根気よく患者さんの症状と付き合ってくれる先生が名医です。長い時間や努力を要するので、楽な治療法ではありませんが・・・