『潮騒』(三島由紀夫)
去年の12月から三島由紀夫全巻読破に挑戦中です。 厳密ではないですが、できるだけ時代順に読んでいます。 今のところ9冊目と、相変わらずの遅読です。 昨日、読み終えたのが、あの有名な『潮騒』でした。 三島作品は以前何冊か読んでいるのですが、『潮騒』は 今回初めて読みました。 まだ、三島作品の半分も読んでいないのに言うのもなんですが、 『潮騒』は彼の作品の中でもかなり異質です。 『金閣寺』や『仮面の告白』などと比べると、描写、表現が 平易で、するする読めます。また、内容は良くも悪くも 単純な純愛小説であり、三島独特の死の影や、耽美(エロティック) なところがほとんどありません。 三島の意外な一面が見れてそれはそれで楽しめる作品でした。