名声高まるホームズが挑む『名探偵ホームズ・6 六つのナポレオン像』
前回の『名探偵ホームズ』から、まただいぶ時間が経ってしまって、その間に“アガサ・クリスティー”なんかも読んでいたりしたのですが・・・。そもそもこれを読みだすきっかけは『憂国のモリアーティ』だったのですが、その中でのホームズの死と復活が描かれていた〈原作〉を読んでちょっと満足していたかも?今回の『六つのナポレオン像』と云う5編の短編集にも、“犯人はふたり”にモリアーティに登場していた人物が出てきていました!!今回読んだこの短編集には、表題となっている“六つのナポレオン像”の他に、“黒い船長”、“犯人はふたり”、“三人の学生”、“金ぶちの鼻めがね”の5編からできています。かなりミステリー小説やサスペンスなどを見ている方にはもしかすると物足りない推理もあるのかと思いますが、この時代(1800年代後半から1900年初め)特有の世界観があるので、そこを合わせて読むと面白いのかも?貴族階級があったり、そういう階級があるからこそのストーリーとかもあるのかも??『憂国のモリアーティ』にも登場した人物は、〈原作〉では“犯人はふたり”に登場していた、大金持ちなのに“強請り(ゆすり)”をしていた“チャールズ・オーガスタス・ミルバートン”なんです。このストーリーでは、法を順守しているホームズが、正義のため、悪党を滅ぼしたいと思っているために、犯罪ぎりぎり(すでに少し法に触れることをしちゃっていますが)を起こしてまで、倒したい相手なんですね。ちょっと感想が“ジャンプ寄り”とか“憂国のモリアーティ、ネタ”になっているので、分かりづらいかと思いますが・・・“シャーロック・ホームズ”はとても面白く、鮮やかに事件を解決に導いていますよ!!この本は、図書館ように作られているのか?面白いストーリーのチョイスですが、現在は出版元のポプラ社でも品切れとなっています。だいたい小学生の中・高学年向けの物なので、ひらがなが多めの訳となっていますが、この訳者さんのあとがきにある「推理ノート」が、この作品の描かれた時代や、著者:アーサー・コナン・ドイルについて書かれていて、それも面白いんですよ。よかったらお近くの図書館にもあるかも知れないので、ぜひ読んでみてください。もう次の作品『悪魔の足』を図書館に予約入れておいたんだけど、次はいつご紹介できるかな?あしたは・・・『憂国のモリアーティ』(著者:三好輝,コナン・ドイル) 最新刊16巻は2021年12月03日に発売されています。次巻17巻は2022年04月04日の発売予定らしいので、そのあたりにはまた、コミックの方の感想文もUPするかもですよ。ちょっと先の話だけど、お楽しみにぃ~♪