サリーのおつかい13サリーのおつかい13金色のきんぎょはまるでじしゃくにでもす いよせられたようにさりーのもとにあつまっ てきました。いっぴきいっぴきがとてもきみ ょうなかおをしているようです。 サリーはいまのサリーはいつものサリーじ ゃないことをしっていたので、どうどうとき んぎょたちにはなしかけることができました。 (どこかのほんでよんだ、わるいまじょのふ りをしたのです) 「きんぎょさん、きんぎょさん、ちょっと おたずねしたいことがあるんですけれども、 おじかんはいいかしら」 サリーはこれいじょうないというほどてい ねいにたずねました。 とてもきみょうなこうけいでした。サリー がわるいまじょにばけているあいだ、なんぜ んびきもなんまんびきものきんいろのきんぎ ょたちがサリーのだいだいいろのちいさなふ ねのもとにあつまってきているのです。 さて、それではサリーのしつもんにはこん なにたくさんいるきんぎょのうちのだれがこ たえたのでしょう。 それには、あたまにきずのある、やまのよ うにおおきなきんぎょがこたえました。 「じかんなんて、あありゃしないよ。えー んやこら、さっさ。さあどうーいてくれ、そんな ところにいられたらよるになるもんもなりゃ しないよ」 「おひさまがなんでひかっているかはしら ないけれど、おひさまはおおきなおおきなぼ くらのえささ。ぼくらはおひさまがもえてい るひるまのあいだにそれをたべてくらしてる のさ。だからからだがこんなにきらきらして るんだ。だから、おひさまのひがあるあいだ このあたりをうろうろとしているんだ」 サリーはなんだかきんぎょのいっているこ とがさっぱりとわかりませんでした。 そして、サリーはとりあえずきんぎょのい っていることをわかったようなかおをしまし た。 つづく ジャンル別一覧
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