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カテゴリ:古典文学
最近、センター試験を受ける夢を見た。得意の国語なのに周りがうるさくて集中できないっ、という悪夢。もう関係のない生活を送っているのに、この時期になると思い出すのかな。
今日はセンター試験。全国の受験生が実力を発揮されるように願います。 今日紹介する本はサントリー学芸賞受賞。『枕草子』『源氏物語』『大鏡』なんかは平安時代の傑作文学で、教科書にも必ず出てくる。でも平安時代の貴族の人間関係とかリアルな人物像というのは学校の授業ではなかなかつかめなかったと思う。この本では、膨大な資料の読み込みと分析から、一条天皇や中宮定子、彰子などについて、その人物像がわかるように詳しく描かれている。 学術論文のようにカタくもなく、でも気軽なエッセイを超えて、皇族や貴族の人間臭い一面を教えてくれていて興味深い。文章も衒学的でなく、無駄がなくて分かりやすい。 金沢の高校で教諭をしたあと、研究者になったという著者。こんな先生に教えてもらえたら生徒は幸せだろうな。 > お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年01月17日 13時56分56秒
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