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テーマ:お勧めの本(7949)
カテゴリ:小説 わくわくする
幻影の書
2002年にアメリカで発表されたとき、「ポール・オースターの最高傑作」と言われたらしい。 なるほど、やはり面白かった!文学研究者の主人公は、ヘクター・マンという昔の俳優の映画に興味を持ち、彼についての研究書を出版する。 へクター・マンは誰にも消息を知らせず、最後の主演映画が公開された二ヵ月後に失踪する。それから60年、彼がどうなったかは誰も知らない。 主人公もヘクターのその後を追おうとは思っていなかったが、本の出版をきっかけにして彼の衝撃の過去を知ることになる。 出てくる人物がみな、心に傷を負っていて、「わくわく」する小説とは言えないかもしれない。でも、改行も会話も少ない、ぎっちり文字のつまった小説であるにもかかわらず、飽きずにぐいぐいとストーリーに魅きつけられた。 作中に作中映画(?)もあり、これもなんか芸術的。映画好きの人も楽しめると思う。 人は誰でも過ちを犯す。誰にもそれを言わないで、墓場まで持っていくこともあるかもしれない。自分の罪を告白して罰を受けるよりも、それはあるいは辛いかもしれない。 「贖罪」って、どうすればいいのかなあ、と考えさせられもした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年04月03日 10時15分58秒
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