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テーマ:お勧めの本(7942)
カテゴリ:エッセイ
題名:トゥルー・ストーリーズ
著者:ポール・オースター アメリカの小説家、ポール・オースターのエッセイ集。編まれている順番は、オースターが訳者の柴田元幸氏に依頼したとか。 文学的価値たっぷりの、すばらしいエッセイ集だった。 うそのような偶然というのがこの人の人生、すごく多い。彼がそのような偶然を信じているから、こんな奇跡が起こるんだろうか。それとも、作家的運命を背負った人なのか。 いちばん長いエッセイは「その日暮らし」(英語ではhand to mouthと言うらしいですね)。 20代前半から30代にかけて、職業作家となるまでの苦悩の日々を描いている。苦悩の種はやはり金。自分で考案したカードゲームを方々の企業に売り込みに行った話など、「ホントかしら?」と思いつつ、しかしこちらまでヒリヒリするような胸の痛みを持って読んでしまった。 作家として身を立てられる人など、ほんの一握り。でもあきらめなかった人だけが小説家になれるのだと思う。 さんざんな目にもあっている著者だけれど、人を信じる力、素直に人を尊敬する姿勢がある。これも、小説家としての才能の一つなんだろうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年04月16日 09時22分00秒
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