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テーマ:お勧めの本(7969)
カテゴリ:小説 青春
ぼくたちはきっとすごい大人になる
作者:有吉玉青 すべて小学生を主人公とした小説集。パラパラめくってみて、「子供向け?」と思ったけれど、「小説宝石」に連載されていたということ。 読んでみると、大人の読み物として十分堪えるものだった。 地下室で感じた同級生の男子の「男」。ワルい友達にあこがれて真似をする。女子同士の「一心同体」的な友情。美しい教師へのほのかな恋心。クラスメイトの死。 テーマはいろいろ。誰もが子どものころに通過した経験のようでいて、でもかけがえのない一瞬を描いている。この中に出てくる子どもたちの感性は非凡すぎて、自分が何も考えてない小学生だったなあ・・・と思わされる。 とくに、本の題名にもなっている『ぼくたちはきっとすごい大人になる』がよかった。 同級生が突然病死したことについて、女子も先生も大泣きするけれど、男子である主人公とその仲間はその事実を周りの人のように受け止められない。 「なんでも理由をつけたがる」大人への違和感。何でも知っているようでいて、実は愚鈍な大人像が描かれる。 枠にとらわれずに本質を見る子どもの眼がとてもステキに描かれていた。 中学入試の問題の素材にもいかがでしょう? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年08月08日 08時06分01秒
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