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マダム豆大福の読書の小部屋

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2009年09月05日
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テーマ:お勧めの本(7988)
カテゴリ:カテゴリ未分類
こうふくみどりの



作者:西加奈子

主人公は中学二年のみどり。大阪のある下町に住んでいる。父親は「よその家」の人で一度しか会ったことがなく、予知能力のある祖母、タバコばかり吸って働かない母、DV夫から逃げてきた藍とその子ども(四歳なのにまだしゃべらない、おしっこできない)桃と暮らしている。

みどりの家庭環境は複雑といえば複雑なんだけど、美味しいご飯を作ってくれる藍がいて、母も祖母も好きで、家庭はホッとする場のよう。

学校では彼氏を切らしたことがない明日香という親友もいる。

コジマケン、という背の高い、雰囲気のある男の子がみどりの家の近所に引っ越してきて、みどりはなんだか気になってしかたがない。

明日香も同じみたいで・・・

こう書くと、「中学生の恋愛話」みたいな小説に感じるかもしれないけれど、この小説のテーマは恋愛ではない。家族とか、女の業とか・・・二つの殺人事件まである。

女だけの家族(猫までメス)というのを経験したことがあるけれど、なんだか気楽で、ゆるくてホッとするものである(お父さんごめんなさい)。そんな感覚を懐かしく思い出してしまった。

途中で挿入される女の人の独白が、わけがわからなくてストーリーの邪魔だったけれど、最後まで読むとつながってすっきりした。

『こうふくあかの』という小説とセットで読む本のようだけれど、(『ノルウェイの森』みたいね)これだけでも十分に面白い小説だった。






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Last updated  2009年09月05日 07時50分04秒
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