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テーマ:お勧めの本(7952)
カテゴリ:小説 どんよりする
永遠の夫改版
作者:ドストエフスキー ドストエフスキーにしては短い作品。テーマも壮大なものではない。 裁判がうまく行かずイライラしている40前の独身貴族ヴェリチャーニノフ。避暑にも行かず、ペテルブルグでもんもんとしていた。 その彼の前に喪章をつけた、見覚えのある奇妙な紳士が現われた。それは、以前にヴェリチャーニノフがその妻を寝取った男トルソーツキイだった。トルソーツキーは、妻の死をヴェリーチャニノフに告げにきたのだった。 彼は、ヴェリチャーニノフが妻ナターリヤと関係を持っていたことを知っていたのか、どうなのか…。 題名を見る限りはトルソーツキーが主人公のようだけれども、実際小説はヴェリーチャニノフの視点から描かれる。トルソーツキーは不気味で、卑屈で、何か執念深そうな男。でもずいぶんと年下の女房を新たに娶ろうともしている。 女に不自由はしないけれども、「夫」にはならないヴェリチャーニノフ。愛人を持つ妻にしがみつくしか能のない「永遠の夫」トルソーツキー。どちらの生き方も、なんだか哀れで不安定。 マゾッけたっぷりのトルソーツキーの人物像にはイライラさせられた。こういう人が、意外にしぶといというか、強いのかもしれないなと思う。 好きには到底なれないけれど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年01月06日 08時05分39秒
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