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マダム豆大福の読書の小部屋

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2010年01月06日
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テーマ:お勧めの本(7952)
永遠の夫改版

作者:ドストエフスキー

ドストエフスキーにしては短い作品。テーマも壮大なものではない。

裁判がうまく行かずイライラしている40前の独身貴族ヴェリチャーニノフ。避暑にも行かず、ペテルブルグでもんもんとしていた。

その彼の前に喪章をつけた、見覚えのある奇妙な紳士が現われた。それは、以前にヴェリチャーニノフがその妻を寝取った男トルソーツキイだった。トルソーツキーは、妻の死をヴェリーチャニノフに告げにきたのだった。

彼は、ヴェリチャーニノフが妻ナターリヤと関係を持っていたことを知っていたのか、どうなのか…。

題名を見る限りはトルソーツキーが主人公のようだけれども、実際小説はヴェリーチャニノフの視点から描かれる。トルソーツキーは不気味で、卑屈で、何か執念深そうな男。でもずいぶんと年下の女房を新たに娶ろうともしている。

女に不自由はしないけれども、「夫」にはならないヴェリチャーニノフ。愛人を持つ妻にしがみつくしか能のない「永遠の夫」トルソーツキー。どちらの生き方も、なんだか哀れで不安定。

マゾッけたっぷりのトルソーツキーの人物像にはイライラさせられた。こういう人が、意外にしぶといというか、強いのかもしれないなと思う。

好きには到底なれないけれど。






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Last updated  2010年01月06日 08時05分39秒
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