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カテゴリ:思想
夜と霧
著者:V.Eフランクル ドイツ強制収容所の体験記録。 鷲田清一の『わかりやすいはわかりにくい?』に触発されて読んだ本。 古い訳の方で、表紙の写真は有名な心霊写真がある、と夫に聞いてビビった。夜は怖いので裏返しにしましょう。本のなかにも、怖い写真があるので、これも夜は読めない。 有名な本で、映画にもなっているらしい。映画は大学の授業で見たような、見てないような… アウシュビッツのむごさについては聞いたり読んだりしていたけれど、精神医学者らしく、収容された人間の「心」がどのようであったか、限界状況における人間の記録だ。 もちろん、読むと辛い。ひどい。こんな目にあいたくはない。けれど、この著者の精神の強さ尊さに、ただただ脱帽。 人間に対する信頼が強まるかもしれない。 これは、と思った文はメモしながら読んだ。 〈人間が感情の鈍磨を克服し刺激性を抑圧しうると、また精神的自由、すなわち環境への自由な態度は、この一見絶対的な強制状態の下においても、内的にも外的にも存し続けたということを示す英雄的な実例は少なくない〉 〈人間が彼の苦悩を彼の十字架としていかに引き受けるかというやり方のなかに、たとえどんな困難の状況にあってもない、生命の最後の一分まで生命を有意義に形作る豊かな可能性が開かれているのである〉 こういう心境を持つには、やっぱり宗教とかが関係あるのかとも思うのだけれども、私がこれから死に向かったり、困難な状況に陥ったとしても、そこで強い心を持っていたいものだと思わせられた。 世の中にある「癒しグッズ」とか、私は信用していない。「癒される本」とかも。人に言われて簡単に癒されてたまるか、という気になる。 私にとっては、こういう本が本当の「癒し系」かも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年05月31日 04時55分00秒
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