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テーマ:お勧めの本(7917)
カテゴリ:新書
著者:香山リカ 「イクメン」なんてことばを政府が流行らせようとしているけれど、父親の育児休業の取得率は1.4パーセント、たぶんほとんどが公務員だとか。 依然として、育児は母親がひとりでしていると著者は言う。 また、「子育て法」「教育法」が流行し、真面目な母親たちを更に追い詰めているとか。 この本では、江戸時代の子育て事情の紹介から始まり、良妻賢母思想が近代国家に貢献するものとして「作られた」のだと指摘している。 さらには「母性」という幻想、「三歳児神話の呪縛」などなど、母親たちを「生きづらく」させている考えはやはり「神話」に過ぎないのだと指摘し、「呪縛」から解放されて「みんなで」子育てをし、母親が息抜きできて自分の人生を生きる社会のありようを提案している。 印象に残ったのは「理想の母親像」というのが誰にでもあって、(もちろん文化的に作られたものだけれど)自分の母親がその像のようでなかったと大人になってから気づき、苦しむ人が多いということ。 大人の「母親幻想」は捨てることだ、そうしなければ現実の母親たちの生きづらさは解決しないと訴えている。 …私の中にも「母親幻想」があることは感じる。自分の母親、祖母、そして文学、映画、ドラマなどでもしっかりと作り上げられている。「辛さ」にはまだ結びついていない。 子どもは、かわいい。母親にならせてもらって、感謝している。でも、もう少し手がかからなくなったら、私は母業と同時に「自分の人生」も生きる気マンマン! というか、母親であることも「自分の人生を生きる」ことだし、大変だけれど興味深い経験なので、せいぜい楽しませてもらうつもり。 子どもも、いつかは親より大事な人が出来て、すぐに離れていくだろう。私もそうだったし。 本筋からずれましたが、一般に広がる「母親幻想」を捨てようとこの本で訴えても、現実にはなかなか難しいでしょうね… ただ、「幻想」に振り回されることなく、自分自身で感じ、考えることは大切なことだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年06月30日 11時50分36秒
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