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カテゴリ:小説
作者:青山七恵 中篇の小説を集めたもの。 父と二人でバス旅行に行くことになった女子大生。 結婚をひかえて、まだ同じマンションの別の部屋に住む恋人とのあれこれを思い出す青年。 西表島から大学の見学にやってくる従妹を家に泊め、東京案内をする新婚夫婦。 どれも、どこにでもいそうな人々のちょっとした出来事を描いている。大きな事件は起こらず、出来事の前も後も、何か変わるというようなことはない。 でも、何故か面白くて、どうなるんだろう?という期待を持ちつつ読んだ。 細かなエピソードとか、描写とかがとても丁寧でリアル。実際にあったできごとを当事者が書いているんではないかと思えるほど。 こういう巧さがあるから何気ない日常を書いても「読ませる」んだよなあ。 「かけら」は川端賞を獲ったらしいけれど、他の二編のほうが優れている気がした。 平凡な日常にも、孕むものは何かある。そう思わせられる巧みな小説集でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年08月18日 09時28分37秒
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