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カテゴリ:ノンフィクション
著者:土井隆義 サブタイトルは「『罪』を犯した少年と社会をつなぐ」。 社会学の視点から少年犯罪を見つめなおした本。 少年犯罪の原因を考え、その背後で「社会」がどのような問題を抱えているかに迫っている。 さらに、少年犯罪の「扱われ方」を調べ、罪を犯した少年を排除する社会と、厳罰化の傾向を批判的な視点から述べている。 青少年向けに書かれたものらしく、章ごとにポイントがまとめられていたりしてわかりやすかった。 興味深かったのは、非行少年の質の変化。かつての非行少年らしい性格は、非行グループを母胎とした非行文化を学習することで形成されていたけれど、今日は非行グループが成立しづらくなったため、非行文化の学習機会も減っていると。 非行文化が学習されなくなったことで少年犯罪から物語性が消えている…なるほど。 その一方で、仲間内の紐帯が脆弱化し、互いにつながりあうための共通基盤が存在し得ないためそれに代わるネタとして犯罪が行われていると分析している。 いかにもヤンキーっていう子でなく、一見普通の子が犯罪にコミットしてしまう怖さ。 でも大人は凶悪犯罪に手を染めた少年を「モンスター」扱いし、犯罪を生み出した社会(自分も含めた)に目を向けないとか。 確かに、理解し得ない犯罪が起きると、頭がおかしいんだわ…と思って自分に害が及ばなければ関係ないと思い勝ち。 でも、社会の一員である以上、原因の何パーセントかは作っている可能性があるということだ。 自分たちのグループ、内部にばかり目が行き、そこで異常に気を使い、外部世界には関心のない今の若者。こういう若者を作り上げてきたのは、私たち大人。 どう、責任をとっていけばいいのでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年10月18日 09時31分22秒
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