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カテゴリ:モテ系恋愛小説
作者:西加奈子 32歳の絵描きの女性夏目が主人公。絵だけでは食べられず、アルバイトをしながら描く日々。 ある日、友人に紹介されてマジマという画家の絵を見に行き、絵にも強く惹かれ、そしてマジマにもいけない、いけないと思いつつ惹かれていく。恋人がいるってわかっているのに。 いけないいけないと思いつつ、マジマに会い、会うことを重ね、引き返せなくなる気持ち。 マジマも夏目のことを拒否せず、幸せな時を過ごすのだけれど… 主人公の夏目は、「失恋体質」というか、これまで何度かの失恋でボロボロになってきた。 今回も、ボロボロになりたくない、次回は穏やかな恋をしたいと思いつつそれができない。 恋に落ちることの避けがたさ、「幸福」よりも「苦しさ」「切なさ」が勝っていくやるせなさを濃密に描いた小説でした。 西氏自身が「絵を描く人」であることから、絵描きの恋、みたいなものもちょっと知る。 いやはや、恋って大変ですね。年末に話題になったNHKのドラマ、「セカンドバージン」も見てたけれど、うーん、恋はテレビや小説で味わうのが楽で、楽しくていいです。 しかしこのドラマの鈴木京香は実によかった。スタイルよすぎ。老け方よすぎ。 渦中にいる人は大事件。はたから見ると「アホみたい」な恋。 アホみたいだけれど、そういう思い出が人生で一個くらいあってもいいかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年01月11日 12時35分32秒
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