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マダム豆大福の読書の小部屋

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2011年03月18日
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【送料無料】人質の朗読会

【送料無料】人質の朗読会
価格:1,470円(税込、送料別)



作者:小川洋子

 観光旅行中、反政府ゲリラの襲撃を受け人質になった日本人8人が、退屈な時間を紛らわすために開いた「人質の朗読会」。

8人の朗読の様子は盗聴機を通して、テープに残され、2年後にラジオ番組で放送された。

8人は結局助からなかったけれど、彼らは人生の中で、印象深い出来事を一つ、丁寧に語る。

小川洋子ならではの、繊細な小説だった。一人一人の人間、人生を大切に扱っている。

シュールな出来事も多いのだけれど、「そういうこともあろうか」と思わせられる。村上春樹の短編にも通じるものがあった。

人には、それぞれ大事な物語がある。今日で震災から一週間。「万人」を超える犠牲者が出て、原発をどうにかしようと命を省みず働く人がいて。

それぞれの物語を一瞬にして奪う天災・人災。ひたすら悲しく、怖い。

でも、復興できる、再起できる、そんな人間の力を信じたいです。





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Last updated  2011年03月18日 12時39分05秒
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