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カテゴリ:小説 笑える・・・
作者:町田康 私にとっては初めての町田康氏の小説。「パンク」というキーワードをよく用いられる氏の作品を食わず嫌いしていたけれど、もっと早くに読んでみておけばよかった。 『夫婦茶碗』『人間の屑』というニ作品が収録されているけれど、かなり笑える、そして切ないところもある。 文体は明治の小説をパロったような感じもあり、でも衒学的なところはなくてイヤミがない。 ふざけっぷりも、エッセイと同様徹底している。 ニ作品とも、働かないダメ人間が主人公なのだけれど、働かないことに(どうしようもないけれど)理屈をつけようとしている。 人間のダメさ加減をこれほどまでに面白く、切なく、しかも巧みな文章で表現できるとは! 町田作品で読むべきとされているのは『告白』だとか。かなりの長編のようなので今は読む余裕がないけれど、いつか、きっと… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年06月04日 13時07分34秒
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