|
カテゴリ:小説
大正期に建築された洋館に暮らす柳島家の物語。 祖父は貿易商、祖母はロシア人。母と父は幼なじみから結婚にいたった。その両親には4人の子どもがいるけれど、そのうちの長女は父の違う子であり、末っ子の次男は母の違う子だ。 そして出戻りの伯母と、独身の叔父も同居している。 両親の方針から、子どもたちは学校にかよっておらず、家庭教師に勉強を教えられている。 とまあ、とっても変わった家族ではあるのだけれど、お互いが大好きでとても仲がいい。 時系列も前後しながら、それぞれの内面、事件が告白の形で描かれる。 なかなか、面白かった。タイトルも、「?」だけれど、まあ読んでみてください。「ライスには塩を」は納得できるような、できないような。 それでも家族、兄弟だけに通じるユーモア、決まり文句というのはあるもので、いくら外で冷たい風に当たっても家族はよりどころだと思える。 でも、そんなに甘く描かないところがさすがの江國ワールド。 家族の危険、罪、みたいなものも十分に読み取れる。 それも、読み進めていくうちにだんだん明らかになってくる。 家族は人間を形成する基盤だし、大切なんだけれど、やがてはそこから独立して「自分」というものをうちたてないとあぶないなあ、ということを感じさせられた。 感想は、いつもどおりあーーー面白かった!です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年06月13日 13時10分44秒
コメント(0) | コメントを書く
[小説] カテゴリの最新記事
|