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カテゴリ:モテ系恋愛小説
作者:森絵都 震災の前夜、甲坂礼司という青年が残していった小説が、15年後にある大学の教授の部屋で発見される。 釜ヶ崎で働く青年、礼司は、ホテルチェーンの二谷から、妻の結子を主人公に小説を書いてくれと頼まれる。 神戸・三宮のホテルに一人で住み、つかみ所がない女。 小説を書くという課題のために釜ケ崎に働きにきていた大学生の大輔が、礼司に小説書きのバイト話を持ってきて、礼司に神戸の住まいを提供する。 いざ小説のために結子に取材に行っても、どの話が真実か、のらりくらり。 結子がようやく礼司に心を開き始めたころ、二谷の目的がどうも「金持ちの道楽」のためではないことがわかってくる。 …大阪カジノ構想、オウム真理教、釜ヶ崎の労働者の問題・識字障害…いろいろな問題を含みながらも、冒険恋愛小説といった趣である。 なぜこの出来事が「震災前夜」であるのか、必然性がよくわからなかったけれど… いずれあっけなく消える命、人生でも、その日が来るまで精一杯生きるしかない、自分の使命を果たすしかない、人を愛するしかない。 そういうことなのかなあ。 だんだん硬派になる森絵都氏の、新境地と感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年08月24日 13時07分25秒
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