御不浄バトル 羽田圭介
御不浄バトル価格:1,260円(税込、送料別)作者:羽田圭介1985年生まれの、若い作家による小説。「僕」は大学卒業後、教材会社の経理部につとめる入社二年目のサラリーマン。仕事はつまらない、しんどいけれどなんとかこなしている。大学生の彼女ともうまくいっている。しかし、勤めている会社はあまりにもブラック。彼の楽しみはお気に入りのトイレで用を足すことと、トイレのなかでひそかに食事をすること・・・会社の悪徳ぶりにストレスが積み重なり、それから「会社都合」の退社を勝ち取るために証拠を集めていく様がストーリーの中心なんだろうけれど・・・「トイレで食事」???「便所飯」という言葉を、最近新聞のなかで見つけておどろいた。最近の若い人が、一人でご飯を食べているのを見られるのが嫌で「便所飯」するとか。ええええーーーー?!若い頃はどうだったかわからないけれど、私は一人で食事するのを見られるのは平気だし、(ラーメン屋でも一人で行ける)アンモニア臭のなかでご飯を食べるくらいなら空腹の方がマシだ。「便所飯」をする若者、繊細なんだか鈍感なんだかわかんない。それだけ、近頃のトイレがキレイってことなのかな。さて、小説の面白さは、まあ、普通でした。