2015/03/31(火)13:23
オカザキ・カップル効果
【3月29日・日曜日】
27,28日の2日間、外出が続いたので、日曜日は岡崎さん夫妻が朝食の後、サロンと風呂場や廊下の棚などをじっくりと整頓してくれたので、私は手がつけられずにいた誕生日以降のブログを書いたり、質問メールの処理などするためにパソコン仕事と、食事の支度を担当した。
ところが夕方、写した写真をパソコンに取り込もうとしたら、どういうわけか、2900枚の画像が見つかりました、というメッセージが出たので驚いた。
いつもは、前日までに取り込んだ分は出ないのが普通で、当日撮影した分か、幾日か取り込めない状況があったら、取り込んだ日までの分がまとめて出るとかなのだが、いきなり新山口で熊さんにカメラを貰って試し撮りを始めた時から、今日までの分がそっくりまたパソコンに取り込まれたら、空き容量も心配だし、これから毎回そうなるのではないかとの不安に襲われた。
台所の食器戸棚を掃除をしている岡崎さんを呼んで見て貰った。長い間、矯めつ眇めつ調べてみてくれたが、何度設定を変えてももとの黙阿弥。
仕方なく、一度全部取りこんでしまったらどうか、ということになり、取り込みスピードがとても遅いので、その間にほかのことをやりながら2909枚を取り込んだのだった。そのあと、試しに家の中の写真を数枚撮り、これをパソコンに落としてみた。
今度はちゃんと新しく写したものだけが表示されたので、それを読み込み、やれやれ、重複した2909枚はあとで消せばいいか、といったんパソコンを離れ、夕飯の支度に取り掛かった。
陽子さんがサロンと今自分達が使っている部屋の窓ガラスを拭いてくれたので、外の景色が以前よりよく見えるようになった (!)。
家の中が非常にさっぱりとして、誰が来ても恥ずかしくないだけになった。これを維持するのがこれからの私の仕事なのだが、やはり掃除や片付けは溜めてしまうとますますやれなくなる、と言うのが今度という今度は身にしみてわかった。
岡崎さんと陽子さんが来る前、私は家の中をきれいに掃除してから迎えるつもりだったのに、前の週などほとんど外出してしまっていた上、彼らの来る当日も到着時刻まで外出していて、家に入るのが30分と変わらず、私はまだ服を着替えて猫の餌をやろうとしていたときだった。
「加瀬さん、荷物の下から立派な木の机が出て来たんですが、伸ちゃんがものを書くのにあれを使ってもいいですか」と陽子さんが言うので、はっと思いだした。
ああ、そうだ、私にはトルコに来てほどなく古道具屋で見つけた、昔風な木製の机があり、目に優しい花柄の、ベッドカバーと同じ布を敷いて、その上に7ミリの厚いガラスを注文して据えた素晴らしい、物書きなら俄然やる気が出そうな机があったんだった・・・
彼らの部屋に入ってみると、ちゃんと花柄と分厚いガラスを敷いた机が姿を現しており、額入りの絵や写真もきれいに並んで、岡崎さんの黒い小型のパソコンが置いてあった。
あとは、今私が寝室にしている娘の部屋を片付ければ、さらに家の中がきれいになるのだが、この部屋は荷物置き場、特に不要物収納庫と化しているうえにアルス猫やマヤ猫が入って暴れまくり、ふんづぐんづになっているので、一日じっくり片付けをしないといけないのだった。
4月1日から私の仕事は約1ヵ月続く。その前にさっぱりとさせたいのに、いろいろ用事があって、まだ片付かないでいる。不要なものを思い切って全部捨てれば、岡崎さん夫妻の部屋からも、私のいる部屋からも、カミヨネット(貨物車)で運ぶくらい出るかもしれない。
しかし、要らないものを捨てて片付けなければ、と思った10年以上前から今日まで、重い腰が上がらないうちに私が年を取ってしまった方が早かったと言う、困った現象に、岡崎さん夫妻の出現はたいそうな効果をもたらしてくれた。
これをオカザキ・カップル効果と名付けてありがたく享受したい。
綺麗に片付いたサロンの写真を載せたいのですが、あの2900枚事件以降、パソコンに取り込んだ大量の写真が、どこに入ってしまったのか、見つかりません。うちのパソコンは、クラインの壷なのでしょうか。
部屋がきれいになっても、この子たちには関係なし。
オグリに取って、シェビィは小さなシェイタン(悪魔)です。
madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房)
「チュクルジュマ猫会」
海泡石のパイプやアクセサリーと、「宮古島月桃」の買える店
アントニーナ・アウグスタ