2016/07/09(土)17:43
日本へ洗剤と柔軟剤を届けて貰う。
【7月3日・日曜日】
友人のワカさんが、「急用があって1週間ほど日本に行くので、もし娘さんにお届けしたいような品があったら運びますよ」と声をかけてくれた。
私は6月8日に日本に帰り着いた娘のV子が、その後別な用事でメールを寄越した時に、「ところでお母さんが私の旅行中に洗っておいてくれた下着やブラウスがそのあと2回も洗ってもまだ、花のような香りがほんのり残っているので、同じものが日本にあるなら買いたいから、メーカーの名前、教えて」と書いて来たばかりだったので、それをワカさんにお願いしようと思い付いた。
昨日カプジュに買って来て貰い、夕べのうちに梱包しておくつもりが、なんやかや、用事が出来て結局今朝に持ち越してしまった。顆粒状の洗剤1キロと、プラスチックの瓶に入った柔軟剤720ミリリットルは容器の重さでほぼ800グラム、これをこぼれないようにビニール袋や新聞紙も入れて幾重にも厳重にくるみ込まなくてはならない。
それに前夜たまたま目にした日本の友人のFacebookのサイトで、坊や達がすごろくで遊ぼうとしてもサイコロがなかったので、紙にくるまれた四角い飴にサイコロの目の数を書き込んで使っている様子の写真が出ていたので、いつもパソコン机の引き出しに入っている、カッパドキア土産のオニキスのサイコロ二組を送ってあげたいと思った。晩のうちにお母さんにメッセージを送り、住所を教えて貰って今朝、大急ぎで封筒に詰めた。
少し大きめの内側エア・クッションつきの封筒に、これもショックアブゾバーとして、インスタントのトルコ・スープを幾つか入れて住所も書き、テーブルの上に置いて、娘の洗剤の梱包用具を探しに寝室に行っている間に、プチプチ変な音がしたので、慌ててサロンに来てみると、マヤちゃんが今書いたばかりの封筒の表面で爪とぎを始めたところだった。こらーっ、と声を張り上げると小さなお嬢さん猫は飛び上がって逃げていった。
娘の洗剤と柔軟剤は手荷物では持ち込めないので、万が一こぼれて、ワカさんのスーツケース内の品を濡らしてはたいへん、とにかくサランラップ、紙タオル、新聞紙、ビニール袋、などなど使って厳重にくるみこんだので、それだけでも1.8キロだったのに、ちょうど2キロになってしまった。
12時半頃、タキシムのうどんやさんで待ち合わせ、お昼を一緒に食べながら荷物をお願いしたのだった。ご飯を食べ終わってお茶を飲んでいるところに、七緒さんから電話がかかって来て、バイラム前の景気づけに、軍事博物館にメフテル軍楽隊のコンサートを聴きに行くことにした。
頼む品物を、ワカさんの近くまで私が持参するのがスジですが、おいで願いました。
美味しくてほっぺた落ちそう。その上女将さんからいかの生姜焼きの差し入れ。ご馳走様!
店を出て、ワカさんがメトロに乗るので同じ方向に歩いていたら、ちょうどバスが来たので私はワカさんに別れを告げてそれに乗った。軍事博物館の入り口のアジサイがいっそう色濃くなっていて、1週間前にベルギーからきた友人を案内して来たときよりも鮮やかだった。その日はコンサートが狭いテント・サロンで行われたが、初めて見た友人は大感激、次回は秋にフルメンバーでの演奏を見に来る、と張り切って約束してくれた。
コンサート・サロンはさすがに夏休みで空いていて、私達はゆったりといい席に座った。普段のコンサートでは53人くらいの編成だが、夏バージョンは、留守番隊と同じくらいの規模なので、さすがに中庭からのパレードもないし、隊員は39人か40人しかいない。それでも迫力は満点で、七緒さんも私も日頃の疲れがすっと引いてしまったような気分になれた
見事なアジサイです。軍事博物館の本館は、オスマン朝時代からの建物で、ここが昔の陸軍士官学校でした。
今日のチョルバジュバシュは、私が秘かに横綱と呼ぶムラット曹長
コーラス隊のおじさま方も今日は半数、それでも皆さん、美声で聴き惚れます。
厳めしいメフテル・バシュ、バキ曹長
新しいキョスゼンのエンギンさん。いつもニコニコしています。
記念撮影サービスに舞台に残るサンジャクタルや鎧の兵士
私も今は翻訳の最終段階で、その後監修をしなくてはいけないのだが、バイラム初日から馬力をかければいいか、今日くらいゆっくりしよう、とコンサートの後、七緒さんと軍事博物館の反対側の通りに新しく出来たカフェに寄って、1時間半くらい四方山話をして過ごし、そのあとは土産物屋のユルマズさんの店に寄り、バイラム中は会えなくなるので一足早く挨拶をして別れた。
七緒さんと久しぶりに涼んでいます。今日は彼女にご馳走になりました。ありがとう。
そして私はバイラム中、外出出来なくなりそうなので、八百屋、スーパーなどで野菜や挽き肉や缶詰類などを買って家に帰った。これで戦闘準備完了。
さて、今度ばかりはもう延期出来ないので、バイラム中、わき目も振らずに「節句働き」をするしかないのだった。とはいえ、質問やら相談事やらのメールや電話は私の都合やカレンダーと無関係に入ってくるので、果たして計算通りに進むかどうか、それだけが心配。
madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房)
「チュクルジュマ猫会」
海泡石のパイプやアクセサリーと、「宮古島月桃」の買える店
アントニーナ・アウグスタ