madamkaseのトルコ行進曲

[チュクルジュマ界隈のこと、または猫ばなし] カテゴリの記事

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  マヤちゃんの空飛ぶ絨毯

  　【６月１４日・木曜日】　マヤはこのキャットフードの袋が大好きで、ゴミを入れて捨てようと思ったのにずっとこの袋の上で寝ています。　一体何の夢を見ているのでしょうか。もしかすると、ふわふわ、ふわふわ、空を飛ぶ絨毯に乗って、どこかにお出かけするのでしょうか。 そばにはオグリがキャリーボックスにもぐりこんで寝ています。スースー、クークー、どちらも可愛い猫達です。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年06月14日

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  クーラーのない人の夏

  【６月１４日・木曜日】　昨日今日、やっと真夏が到来したようで、わが家のサロンの室内温度さえ早朝から２７℃、正午では２９℃、西日が当たる午後になると３０℃を超えてしまう。　タマオは恰好からして暑苦しそうだが、テーブルの上のものをすべて下に掻き落として転がっている。ここにいると涼しいのである。東側の台所の窓から西側のベランダのドアに風が吹き抜けるので、風の通り道に寝ているわけである。 朝のうちは涼しいテーブルの上　タマオとアルス 午後３時頃から当たる西日。それでも風が通るので極楽、極楽・・・　わが家には私がエアコンアレルギーのため、拒絶反応を起こしやすいのでエアコンがない。そのため演出効果で涼を呼ぶしかないのだが、台所の窓には現在４つの南部鉄製風鈴が、風が入るたびにチリン、チリンと爽やかな音を立てている。これがたまらなくいい。 風鈴が４つ。それぞれ音色が違うので絶妙なハーモニーが・・・　以前住んでいたジハンギルの海峡が見える家も、東側に広々と窓が幾つも開いていたので涼しかった。トルコの、たとえばコンヤやキュタヒヤの人々は、イスタンブールはひどく湿気が多くて夏はいやだ、というが、どういたしまして、である。　日本の夏を５０年余りも経験してきた私とすれば、ここイスタンブールは湿気が多いなんて、口が腐っても言えません、ということになる。坂道さえなければこんなに住みやすいところはないと思うが、まあ、それは地形上仕方のないことで、文句があるならコンヤみたいにまっ平らな土地に引っ越すしかない。　何も文句を言わない柿の木の、先日撮った柿の実はまだ順調に成育を続けていて、２センチ角くらいの大きさになった。去年より少し落果が少ないような感じがするが、これからロドスやフルトゥナ（どちらも嵐の種類）が来れば無事に赤く色づくまで落ちないで済むかどうかはわからない。 しっかりと、次郎柿ふうな形になりつつある寅次郎柿の実　この柿の木、向かいの桑の木、右の方にも名前は知らないが大きな木があり、私はこれらの緑を吹き抜けてくる風は自然のクーラーだと思って暮らしているのである。　この柿の実が無事に秋を迎えるよう、願いをこめて時々写真で記録してみよう。がんばってほしいな、「寅次郎柿」の柿の実ちゃん。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年06月14日

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  餅を搗きました、シリモチですが。

  【６月１２日・火曜日】　先ほど午後何時くらいだったでしょうか、サフランボルに出かけた飯島さんのことを受け入れ側の人がまだ連絡がないけどどうした、と聞いてきたので、台所で話している最中に、ちょっと腰かけようと、後ずさりしながら腰を落としたら、あると思ったところに木の丸椅子がなくて、やや後ろにあったのです。　　　キャーッ！　ドッスン、ガラガラガッシャ～ン！　バランスを崩した私の臀部に押された丸椅子と野菜かごが転がり、その丸椅子の脚の上に左の骨盤の最下部を嫌と言うほど打ちつけて後ろにひっくり返ってしまった私、携帯が吹っ飛び、慌てて態勢を立て直そうにも瞬時には身動きが取れませんでした。　やっと電話に手を伸ばし、「すみません、転んでしまいました。後でかけ直します」と謝ってしばし天井を見つめてしまいました。　アイタタタタ～。いま掃除を始めようかと言う時にこれ、この始末！　風呂場には水が溢れ出てしまっているのに、オスマンは今日も今来る、すぐ来ると言っていまだに来ていない。　もう２時間もするとトプカプ宮殿の「ハレム＝＜パーディシャー（帝王）の家＞」の展示会のオープニングに招待を受けているので出かけなくてはならない、と言うのにもう・・・　急にいつもいつもいろいろな人様の用事を自分が肩代わりして電話をかけたりかけられたりしているのが煩わしくなり、ほんの数分でもやる気をなくしてしまい、天井を見たまま放心状態が続きました。　ようやくのことで立ち上がって携帯から話し相手のウユム・アジャンス（アンカラの大きな広告宣伝会社）の社長にお詫びの電話を入れました。社長は５～６年前からの友人。サフランボルの撮影に関して、県の許可などすべてＯＫ，宿舎も社長の計らいで招待客と言うことにして貰いました。「すみません、先ほどの件については、お客さんがサフランボルに着いたら自分で電話すると思います。あとは夕べ私が電話でお話しした通りです」「それならいいのですが。加瀬ハヌム、あなたは大丈夫ですか」「ええ、転んだだけですから大したことはないと思います。じきに治りますよ。びっくりさせて済みませんでした」「Ge?mi? olsun!」　台所の壁とその床はタイル張り。よくぞこんな勢いで背中から後ろに転んだというのに、どちらかに頭をぶつけなくて済んだものです。　こういうの、いつも私は猫の恩返しだと考えているのですが、猫は何と思っているのかはわかりません。　でも昨日、マヤが何度も私の背中に乗って遊んでいたので、やっぱりそんな気がしてなりません。お転婆マヤちゃん、骨盤をメタルで繋いである猫とは思えません＾＾私も次の日に痛い思いをするなんてつゆ知らず笑っています。　　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年06月12日

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  うちの猫達　「抜け毛の季節」

  【６月１１日・月曜日】今日は余りに抜け毛の激しい子供達を少しきれいにしてやりたいと・・・「ほらほら、ブラッシングの時間だよ～、チョジュックラ～ル（子供達や～）」と猫達を呼びました。 キウイ「え、ブラッシングってなあに？　初めて聞く言葉だけど、まあ行ってみようかな」 タンブル「僕も初めて聞いた。マヤちゃん、起きて、起きて。お母さんが呼んでるよ」マヤ「でもタンブル兄ちゃん、お母さんが何か手に持ってるみたいよ。こわいわ～」 まずはマヤが逃げてしまいました。順番待ちの患者さん達 オグリ「僕、自分でやるから貸して！」　もう、仕事になりません、オグリのいたずら坊主め！　タンブル、次はお前だ！ タンブル「あっ、これかあ。僕が一番嫌いな奴、いやだよ～っ！」　ブラシを見てそう叫ぶなり、タンブルも逃げてしまいました。　タマオが「お母さん、僕にはそのコロコロでやってちょうだい」と言うのでそうしてやりました。 う～ん、シャハネ（最高！）　これ、お気に入りに登録したい！ あああ、うっとりだ～。毎日やってね、お母さん。 お、おなかの方もなんて気持ちいいんだ、やめられない、止まらない、のけぞっちゃうぞ！　そしてキウイ姐さん、不機嫌に順番を待っていましたが・・・いざ始まったら！ キウイ「あ、あ、あ。こんな気持ちのいいこと、なんで５年もやってくれなかったの、お母さん。お願い、もっと～～！」　ミディエとシェビィとアルスは最初から台所方面に逃走、姿を見せませんでした。　では本日のチュクルジュマ・エステ、これで終わります。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年06月11日

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  街で出会ったデカ猫

  【６月９日・土曜日】　本日は二木さんの物件探しにお付き合いすることになったが、わが家はまた水難。と言うよりも湯難と言うべきか。　水道直しの名（迷？）人オスマン様様、湯の蛇口を止めに来てくれたのはいいが、固く締めすぎて今度は私が湯を出せなくなってしまったのである。それでも相変わらず水漏りは続いている。　もし無理に蛇口を開けると、ねじが外れてドドーツと際限もなく湯が噴き出すことも考えられる。　仕方なく、風呂の蛇口はもういじらないことにして、洗面台に溜めたお湯を手桶で汲みながら浴槽の外で湯あみし、外出に備えた。　幸いその日、私の友人アリ・カルタルさんの持ち家が空いたという情報を得ていたので、二木さんと物件を見に行き、月々の家賃も友達値段で一割引き、権利金・敷金に相当するデポジットもユミコが保証人なのだから要らない、という好条件で、ご本人も気に入ったし、住む家の方は即座に決まった。　そのアリさんの紹介で、近くに貸し店も見つかったが、不動産屋が店を留守にして遠方に行っていたので帰りを待つことになった。　その間に、二木さんに近くの店でイタリアンパスタをご馳走になり、外から見た店や周囲の環境などについて話をしているうちに、やがて不動産屋が戻ってきたと知らせが来た。不動産屋から通知を受けた家主が到着、中を見せて貰った。　借りてくれれば表示値段より５００リラ安くすると家主の女性が言ってくれたし、二木さんは家から近いということで気に入っていたが、商売をするにはちょっと帯に短したすきに長し、もう少し周辺を見てみようと言うことになり、決断は２～３日待って貰うことにした。　そのあと住む家と店用のテーブル・いすなどを見に家具店や大工の木工所なども見て回ったが、ジハンギルと言う坂の多い街をあっちだ、こっちだと歩くのはけっこう疲れる。　７時過ぎ頃私は仁木さんと別れて家に戻り、その他の用事のメールの返事書きを始めたが、てんでんばらばらな案件に思考回路が対応できず、結局何も書けなかった。本日は二木さんの家が決まっただけでもまあ、大収穫と言ってよいかと思う。　　そうそう、歩いている途中で無数の猫に出会ったが、びっくりするほど大きな猫を２匹見た。ジハンギルのアカルス通りでは見事なオスのテキル（黒キジ猫）、　何年か前交通事故に遭ったらしく、足に大怪我をして身動き出来ずに死にかけていたのを見つけた今の飼い主の女性が、獣医に運び込み蘇生したので引き取って面倒を見てきたという。　名前はハイドット（山賊）とつけたのだそうだ。大きいはずだ。去勢手術の後むくむく太り、９キロくらいあると言う。それでも非常に顔立ちがきれいで私に甘えてみせた。去年日本に行ったショコラさんの愛猫、パムックを思わせる大型猫である。 グー、スー、ピー・・・よく寝ているハイドット 携帯を置いてみた。なんだ、こりゃ？と言う風に起き上がる。 こんなもの、おいらには興味がないよ。おばさん、何か用？ 何でみんな、おいらを見ると写真を撮りたがるのかなあ ちゃんとしたポーズ、してほしい？　これでどうだい、キリッ。　チュクルジュマのアー・ハマム通りではオスマン朝時代から残る古いビルの窓の外で、コンコンと眠っているこれまた巨大な猫がいた。黒っぽいがアメショーのような模様がある。ちょっと尻尾に触っても素知らぬ顔で目も開けない。相当大物意識が強い猫らしい。 骨董品屋の窓の縁でまどろむ大猫。名前はわからない。 ターキッシュ・アンゴラの血を引くか、やや長毛、無関心　２匹の堂々たる体躯は、さすがに家のタマオも小さく見えるほど大きかった。でも、うちで一番大きなだけでもあっぱれ、タマオや、お前が一番可愛いよ～。 タマオは、天井付近を飛んでいるハエが気になっている。 まだ飛びついても手が届かないのを知っていてじっと待機 　　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年06月09日

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  いたちごっこ

  【６月７日・水曜日】　昨日、うんざりしすぎたせいか、ブログにはこれからまた鉢を植え直して掃除、とかなんとか書いたのに、睡魔に襲われ寝てしまった。　そのうち、知り合いからの電話で目が覚め、外がもう明るいので、「誰だ、こんなに朝早くから電話してくるのは？」と思ったら、外がまだ明るいと言うべきで、ブログを書いた後寝てしまい、３時間余りぐっすり眠っていたことにやっと気がついた。　考えてみれば今朝は４時半過ぎに目をさまし、それから後から後から起きる不毛のアクシデントで疲れ果てたのだった・・・　　　起きてみるともう猫の猫に餌をやる時刻、植え直さずに寝てしまったので、根のところが干からびそうになっていた哀れなサンスベリアの苗をとりあえず土に戻してやり、水をやって外猫の餌をやりに裏庭に下りて行った。　ものの３０分もしなかったのに、部屋に戻ってきたらこれはどうした！　今までで一番ひどく荒らされてしまっていた。　もう、どの猫かは知らないが、かなりの知能犯と見た。私が部屋を後にすると必ず大きく引っ掻き回して土と苗を駄目にしてしまうのである。 見るも無残、こんな姿になっているなんて・・・　仕方なくもう一度植えかえて、食いちぎられた葉はどうしようもないから捨て、回りを棒でしっかりと囲った。その後更に思いついて洗濯バサミをたくさん鉢のへりに立ててみた。これでどうだ！ さあ、今度はしっかりと回りに棒を立てて囲いをしたよ～。 しかし、棒だけでは安心できない。何かいいものはないかな。大きな洗濯バサミを見つけたのでそれで防護柵を築いたら・・・　幸いに今朝見てみたら、苗は無事に一晩過ごしたようで、胸をなでおろした。風呂に入ろう、と残り水を流してデッキブラシで浴槽を洗い、いざ汲もうとして蛇口をひねったらびくともしない。　これはどうしたことか。オスマンが昨日がっちり止めてくれたのはいいが、締めすぎてもう私の力では開かなくなってしまったのである。　その間に二つ三つ、コンヤの鍼灸のことやその他もろもろのことでメール、電話、ネット、メール、電話、ネットとぐるぐるサーフィンしなくてはならなくて、朝とお昼はまるきり同じものを食べてしまった。　今日はかなり暑くなったというのに、風呂もシャワーも駄目なのか、オスマンに電話すると、「明日直す」という。うっそ～、今日直しに持っていくはずじゃなかったのか！　オスマンと私もいたちごっこ、猫と植木鉢と私もいたちごっこ。どうすりゃいいのさ、思案橋・・・二日続きで頭がむんむんです。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年06月07日

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  どうしようもない日

  【６月６日・水曜日】　土曜日の朝目覚めたら、植木鉢の観葉植物が穿り返されてしまっていたので、すぐ植え直してやったのに、毎朝誰かがやっているらしく、今朝もこんな風だった。 今朝、最初の植木鉢（植物はサンスペリア）の状態　とりあえず鉢に埋めてやり、猫のトイレ掃除をし、そのあと風呂から出てみたら、テーブルの上に黒土が少しだが散らばって落ちている。どうも変だな、とふと見ると、うわーっ、３本の苗を全部掻き出して台の下に落としてくれてあった。 今朝見た第二番目の鉢の状態。タンブルが下にいるけど、犯人かどうか不明？　　にっくきいたずら猫は誰だ！　でもわからない。　仕方なくもう一度植え直し、ブログを書いているうちに何だか水音がするので風呂場に飛んで行ってみると・・・ 途中で漏れる水量が増えてしまったのか、浴槽から溢れた水、これ以上たまらないようにクローゼットに流しています。 廊下にまで溢れてきた水をデッキブラシで押し返します。　浴槽から溢れ出た水が、風呂場の排水溝が詰まっていたらしく、廊下まで漏れてきているのだった。蛇口をシャワーに切り替えてみると、なんとけっこうな水量でジョウロからこぼれるように流れ出ているのだった。　風呂のあと、いくら蛇口のねじを回しても止まらず、トロトロ漏っているのでお湯は沸きっぱなし、瞬間湯沸かし器のスイッチを切ってやっと火を消したのだった。　そのあともっと流れ出すようになってしまったらしい。私はオスマンを呼んだ。「オスマン、うちの中で洪水になってしまったよ、すぐ見に来てくれる？」　ほどなく現れたオスマンは「ジャポン・テイゼ、おれが修理してからまだ１０日そこそこだよ。なんでこんなに早く駄目にしてしまったんだい」「（ムスッ）オスマン・ベイ、私が駄目にしたんじゃないのよ。修理した次の朝からもう漏ってきた、って言ったでしょ。見に来てくれと言ったのに、来ないのあんたでしょ」「おれは２～３度お宅に来て見たんだよ。でもいつも留守だったじゃないか、ジャポン・テイゼ」　ム、ム、ム、確かに留守にした日も多かったけど・・・　オスマンは友達の水道屋に、風呂の蛇口を全部取り外して持ち込み、修理してきてやる、と言っているが、そうするとアナ・ワナ（元栓）を全部締めなければいけなくなるので、他のことが一切出来なくなる。つまり断水状態だ。　あした、そうしようと言っているが、ここで取り付けるのはオスマンだから、それでまた漏り出したら目も当てられないよ～。タダほど高いものはないとか、安物買いの銭失いとか、ことわざがいっぱいあるのは分かっているのだが、自分のところのカプジュのよしみで、ちょこちょこ修理を頼んできたのが間違いの元、本職と同じ腕前のつもりでいるので、これを否定することになると厄介かも、と困っているのである。　なんにしても、とりあえずパッキンだけを取り替えて明日まで様子を見ることになったが、とにかくこの洪水騒ぎが部屋まで及ばなくてよかった。留守にしていたらたいへんなことになっていたかも、と胸を撫で下ろした。　やっと水の方を止めて貰い、サロンに戻ってみてみると、ジャッジャッジャジャ～～ン！　も～う、勘弁してよ～。誰がやっているのか正直に言いなさいっ!!!　さあ、これからまたまた観葉植物の鉢を植え直して、風呂場と台所とサロンを掃除して・・・やることが多すぎます。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年06月06日

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  わが家の姐御達

  【６月５日・火曜日】　３年以上も道猫（Sokak kedisi）暮らしをしていたキウイにすれば、狭いわが家のサロンでは飽き飽きするのも当然。　この前ちょっとベランダの鉢に水をやろうとしたらたちまち脱走され、夜まで帰ってこなかったので、その時に風邪のバイ菌をしょってきて、タンブルにうつったのだろう。　キウイ自身もそのあと目が痒くなり、早めに気付いた私がすぐにオズギュル先生に連れて行ったので、数日後には２匹とも退院出来たが、見てみなさい、新しく買う予定だったガス台と水フィルター掃除機に羽が生えて飛んで行ってしまったじゃないか。　いまどうしようもなく多忙の私はますます掃除する気と時間をなくし、憂鬱で仕方なかったのだが、今朝はいい天気になったので台所の窓を開け放つ。途端に飛び出す黄色いお姐さんキウイ。 そんな危ないことをするとサーカスに売り飛ばしてしまうぞ！　ミディエ姐さんも道猫暮らしは長かったが、この頃反抗心も薄れて危ない窓の外より広々としたテーブルの上が大好き。　どうして広々？　載せてあるもの全部、下に落としちゃったもんね、猫達が・・・ タマオだけ載れるなんて不公平よ。これからずっとここにするわ！　このごろ私、寝る前に台所の窓を閉めるとき、外を確認するのを忘れて、朝窓を開けるとキウイが入ってきたり、ミディエだったり、そんなことがよくあります。　先日はオグリが「ニャイ～ン」と泣きながら入ってきて私にすりすり。　おお、可哀想に。ごめんね、お母さんが悪かったよ・・・・　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年06月05日

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  タンブルに明眸戻る

  　【６月４日・月曜日】　ボユンルック（エリザベスカラー）を外して３日３晩、タンブルの目は元通りきれいに治りました。　生まれたときから、左目は右目より小さくて、よく眼病に罹りました。でも今回はすっきりと治って、こんなにきれいになりました。ご心配くださった皆様、ありがとうございました。 もう痒がりません。カラーがなくても大丈夫、毛づくろいもするようになり、だんだん毛並みも落ち着いてきました。　　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年06月04日

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  タンブル坊や

  【６月３日・日曜日】　昨日の朝、タンブルのボユンルック（エリザベスカラー）も外してやりました。水は飲みにくいし、缶詰肉もよく食べられません。　　外してやると元気が出たようで、荒れていた毛づくろいも始め、もうじき以前のようになるでしょう。　外す前に記念にたくさんカラーを着けた姿を写しておきました。 つまんないなあ、回りがよく見えないし、首がかゆいのに掻けないし・・・ おかあさ～～ん、首かせ外してください、お願いだよ～ お頼もうしま～す！　頼んま～す！　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年06月03日

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  甘えん坊のマヤ

  【６月１日・金曜日】　誰かが背中に上ってきました。「ミャ～　（お母さん）」「あれ、マヤちゃん、なあに？」「ミャミャ、ミャ～　（抱っこしてもいい？）」「いいよ～、こっちにおいで～」 椅子の背もたれに乗り移って、背伸びをして私を覗きこむ可愛い可愛い女の子、マヤ。　可愛いマヤ、わが家にもすっかり慣れてなかなかのおてんば娘になりました。　去年１２月初め車に轢かれたか、骨盤がめちゃめちゃに砕けてしまっていたのをアルズさんに運び込まれ、１２月４日オズギュル先生の渾身の手術で蘇生しました。その頃、推定８月初旬生まれの生後４ヵ月くらいの子猫だったとか。　しかし貰い手がないままクリニックの狭い檻の中で１ヵ月半もうずくまっていた小さなマヤ。　わが家に来てからも４ヵ月半。いまではすっかり普通に歩いたり走ったり、高いところにも跳び乗れるようになりました。　駅馬車ごっこさながら、大きなオグリやシェビィを追いかけて走ります。　やっぱりわが家の子供にしてよかった、と思っています。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年06月01日

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  猫８匹勢揃い

  【６月１日・金曜日】　おととい、キウイとタンブルがめでたく退院、再びわが家はすごいことになっています。 退院したばかりのキウイとタンブル　タンブルはまだカラーを着けたままです。　でも久々に全員集合の、と言っても１ヵ所に集まってくれるわけではありませんが、それぞれに追いかけまわして写した最新のポーズをご紹介します。年齢順。　キウイ　実は、カラーを着けたまま外に出て、周囲が見えないためぶつかって下に落ちそうになったので外しました。これなら外に出ても大丈夫。　ミディエタマオシェビィアルスタンブルオグリマ　ヤ　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年06月01日

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  Ｂ級トピックス　「猫草」

  【５月３０日・水曜日】　オグリはテレビやパソコンの細いコードを噛み切るのが大好き、タンブルはゴミ袋として台所やサロンの片隅に引っかけてあるビニール袋を噛み切るのが大好き。どっちも困るよ、被害甚大だ。　そういう癖が、「猫草」を与えると治るとか少なくともコードを噛む回数が減る、それに毛玉を吐き出すのにいい、そういうことに繋がるらしいので、この前いつものペットショップから取り寄せた。　２週間ほど前に買って、説明書通りにやってみたのに結果はこんな。いくら猫草についての知識がない私でも、こりゃあ駄目だとわかるわ～。芽が出るのも遅かったし、出ても糸のように細いし。第一、猫が見向きもしないのよ、置いてやっても。 種と土が紙箱に入っていて、外装の写真ではびっしり緑色だというのにこれか？　発芽してから１０日以上経ってもこんな風なので、クレームをつける気ではないけど、ご用聞きに来たカプジュのオスマンに見せて、ろくに草が生えないとショップに言って貰ったら、違うメーカーの別な草を８リラのところ、６リラにおまけしてよこした。　普通、こんなもの、新品と取り換えてくれるだろうが！　ま、仕方がないからせめて次のを早く発芽させようと、能書きどおりにやってみたところ、種をまいてから５日目にしてこの発育ぶり。これが普通じゃないのかな? これなら納得できます、看板に偽りなし。　生えそろうまでは猫にいたずらされないように、寝室で育てたのだ。そろそろ猫達に出してやってもいいのだが、その前に記念撮影。生えそろうと、あとあと伸びてくるので１週間以上は猫達が楽しめるのだそうだ。　４～５日でこんな風に面白いように伸びてくるので、今のところ猫より私が楽しんでいる。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年05月30日

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  クリムト顔負けの「抱擁」

  【５月２６日・土曜日】　このところ忙しさにかまけてあまり猫達のスナップを撮ることが出来ずにいたが、猫達はときどき、おおお、というような場面を見せてくれる。　わが家で一番魅力的な若いメス猫アルスはタマオの恋人（人か？）である。今年の７月２０日、満３歳を迎える。１年くらい前からどうもいちゃいちゃしていると思ったら、コマちゃんとアントンの再来のように互いに相思相愛なのである。　そしてパパラッチ加瀬が決死の撮影を試みて、驚愕の事実が明るみに出た。クリムトの「抱擁」そこのけの熱愛場面をここに公開、広く世に問う問題作です・・・ってか。何のことかわかりませんね。 死んでも君を話さないぞ、違う違う、放さないぞ！　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」　　　　　　　　　　　　　　

  2012年05月26日

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  わーっ、キウイ、お前もか！

  【５月２５日・木曜日】　今朝起きたら、キウイが見当たらない。さんざん呼んだのに出てこない。猫達はサロン以外の部屋に入れないし、どうしたのだろうと探してみると、セペット（キャリーボックス）の一つにうずくまって黙りこくっていた。　朝ご飯だよ～、と猫を呼び集めるとキウイもやっと出てきて台所の窓から物干しの先端まで一度歩き、しきりに舐めた手の先で左目をこすっている。　こちらを向いたときに見たら、タンブルと同じように左目が細～くなって、目やにはまだ出ていないが同じ症状を呈していたのである。 物干し用腕木の最先端で目をこすっていたキウイ（画面右下の細い白い鉄棒の先端で綱渡りのようなことをする）左目がかゆいらしいけど、それでなくてもハラハラさせます。 台所の棚の上に上がったので接写、うーむ、入院だ～。　やっぱりオズギュル先生の言った通り、他の猫にもこんな症状が出てきた。　今日はイスラームの建築を研究している飯島英夫先生を手伝ってイスタンブール県文化観光局などに行く予定があるし、そのあと、トプカプ宮殿博物館で開かれる「古時計展」のオープニングに招待を受けているので参加するし、いま朝のうちにオズギュル先生のところに預けてくるしかないかも！　あああ、大変だ～、オロオロ。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」　　　　　　　　　　　　　　

  2012年05月25日

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  風呂は溢れる、足濡れる

  【５月２４日・木曜日】　日曜日、タンブルは入院してしまったが他の７匹は一応元気である。しかし、「長らくバクム（ケア）をしていないので、蚤やダニなど、外の寄生虫がいないからと言って油断をすればみんなタンブルみたいになるよ」とオズギュル先生に脅かされ、失礼、警告を受け、私は残りの猫全部を来週初めにバクムに連れて行くことになった。　たしかにこんなにたくさんいると、私が隠居老人でいつも家にいるならいいが、只一人で自分と猫の餌代稼ぎに飛びまわっているのだから、世話が行き届かなくなって当たり前、定期的にバクムをし、衛生面からも清潔にして病気から守ってやらなければならないが、外出が多いのためまずは掃除がなっていない。　私が限りなく信頼するお掃除のギュレルさんは、職業病なのか、腕が上がらず腰が痛いので掃除に出歩けないのだそうだ。だから頼めないのである。　気心の知れない掃除人を頼むのも嫌なので、今日こそは、明日こそは自分で掃除をしよう、と毎日無駄な決心をして果たせず、暗澹としていることが多くなった。　さて、そんなわが家にしばらく前から困ったことが・・・　ずっと水道の蛇口からトロトロとすじになって水が漏れていたのである。水道屋を呼びたいが、うちの中のシッチャカメッチャカを見られるのも嫌だし、第一、家にほとんどいないので、呼べないのだった。　そこで、仕方なくオスマンに頼んだ。この人はかつて水道屋の小僧だったので、こう言う場合、気軽に直してくれるのはいいのだが、どういうわけか部品まで取り替えても、必ずやいくばくもなくまた漏り始めるのである。　風呂に入ったあとの湯は、流さずに溜めておく。トイレを流したり掃除用に使うのだが、先週の金曜日に大雨の降った日、わが家の風呂の水道も完全に閉まらなくなり、短時間でこんな風になってしまった。これではもったいない。 左側の縁を超えて流れ出す風呂の水。　しかも、へたをすると風呂場に水が溜まって足が濡れるくらいならまだいいが、廊下までびしょ濡れになるかもしれない。風呂の栓を抜いて排水孔から自然に流した方が、水はもったいないが床の濡れる心配はないな、そうするか。　水道屋が直すとお金はかなりかかるが、パッキンが駄目になるまではまず漏らないのに、オスマンだと、３日目とか早いときには直した晩からまた漏ったりするのである。　不思議にいつもそうなんだけど、そうなるようにやっている、ってわけじゃないよね、まさか。下手なだけだよね（疑惑）。　仕方なくこの前の月曜日、オスマンに直して貰い、新しくパッキンも付け替えた。１０リラ払うところを２０リラ払った。「ジャポン・テイゼ、これじゃ多いよ」「わかってるわ。多いけどどうせまた、２～３日後には直して貰うことになりそうだから、その分、先に渡しておくのよ、漏ったら呼ぶからすぐ来てね」　　そして次の日、思った通り風呂も洗面台も水はやっぱりまた漏り始めた。昨日は再びチェティンさんと勉強会をして３時から８時まで外にいたし、今日はまた夜これから外出、明日はお客様に会いに行くのでこれまた不在。今日も水は風呂の縁を超えて少しずつだが溢れている。　　やっぱり水道屋を呼んだ方がいいかなあ。　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」　　　　　　　　　　　　　　

  2012年05月24日

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  似てますか？

  　【５月１２日・土曜日】　８匹もいるので家の猫も色とりどりであるが、タンブルとニューフェイスのマヤは似たような顔をしている。 マヤちゃんは今、わが家一番のお転婆さん タンブルはそのマヤちゃんがお気に入り　　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」　　　　　　　　　　　　　　

  2012年05月12日

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  ワラビ料理いろいろ　（オンタイムのブログ）

  【４月２８日・土曜日】　昨２７日のお昼には友人Mihokoさんが訪ねてきてくれた。おとといの夜、ワラビや茸類を入れて炊き込みご飯をたくさん作り、椅子の組み立てに来たチェティンさんに食べて貰ったあと、Mihokoさんに声をかけておいたのである。　やっぱり美味しいものは人と分け合って食べることがさらに楽しい。Mihokoさんと食べた以外の、最近のワラビを使った食膳をご紹介したい。 冷奴とワラビのおひたし、明太子、シジミとわかめの澄ま汁。日本から持ってきた豆腐の濃厚にして淡白な味と、トルコ産のワラビの太く柔らかな味わいは最高。(2/26) Mihokoさんと食べたワラビ炊き込みご飯。ワラビ、ぶなシメジ、干し椎茸、ヒジキ、にんじん、高野豆腐。手製の松前漬け、豆腐とミョウガ、ワラビ入りのうどん。 Mihokoさんはムスリマ（女性のイスラーム教徒）になったので、豚肉もアルコールもいけません。だからリプトン・アイスティー。(2/27) ワラビの葉芽を刻んでお好み焼きのベースに入れる。粘り気があるので、山芋の粉を入れたようにモチモチする。(2/28) ワラビの葉芽は山のようにあるので、鮭の燻製で巻いてみた。思わずうなりたくなるような美味。つい、梅酒を一杯。肉屋さんでナゲットを買ったのでこれもおかずに・・・ｳﾏｲ！(2/28)　食後私達は焙じ茶と餅入り最中「福蔵」を食べながら、「和風総本家」のDVDを観賞した。トルコ編も１５分足らずの短いものではあったが、見る度に感動を新たにする。　　４時半を回る頃、私達は連れ立ってトプハーネ駅からトラムに乗った。チェンベルリタシュ駅でMihokoさんと別れた。私は日曜日に招かれている結婚式のお祝いに金貨を買うため、グランド・バザールに行ったのである。　金の値段はいつの頃からか目覚ましい勢いで高騰し、２００３年頃の３倍くらいしている。かつては親しい間柄の人にはヤルムという大きめな金貨をお祝いにしていたのだが、今はチェイレッキという、直径１８ミリ程度の小さなものしか買えなくなった。 アタテュルクの彫像入り　小さなチェイレッキ（４分の１の意味）あらら、もう猫の毛がついてしまいました～。　グランド・バザールに行ったついでに、私は先日、ハタイ県クルクハン郡のデミルコナック村に住むアスィエと約束した携帯電話を見に行った。　アクセサリー店の店員ヌーリ君が付き添ってくれたので、いわゆる「新古品」が手に入った。発売から１年以上過ぎてしまったモデルで、保証がつかない代わりにお値段も安い。　ちゃんとチャージのコードもつけてくれてその上１０ＴＬおまけしてくれた。ヌーリ君のおかげである。　それにアクセサリー店では女店員のチカゲさんがきれいな飾りのついた袋に携帯を入れて、いかにもプレゼントらしく包んでくれたのだった。 ピッカピカの新品とは言えないが、アスィエならきっと喜んでくれる。　家で開き、携帯にストラップをつけてもう一度包みなおした。近いうちに、あちらこちらに発送する郵便物が出るので、それらと一緒にPTTに持って行き、アスィエに送ってあげよう。　本日私は、和風総本家のDVDを２か所に届けに行き、そのあとオズギュル先生のクリニックにしばらくご無沙汰したので挨拶に行った。帰途、カバタシュでバスを降りてタクシーを拾い、サル・パザールの坂道を登っていたら、作家オルハン・パムック氏が大勢に取りまかれて歩いていた。　私は留守にしていたのでオープニングは見られなかったが、わが家のあるチュクルジュマ通り、５０メートルほど下の方に出来た、パムック氏の私設ミュージアム「Masumiyet M?zesi」は、日本語では無垢の博物館（え？　私には意味不明）と訳された彼の新作の主人公を想定した博物館なのだそうだ。パムック氏自身が集めた品が展示されているという。 古いビルを改装した赤茶色の建物。パムック氏に対する国民感情は毀誉褒貶さまざまデス。　　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」　　　　　　　　　　　　　　

  2012年04月28日

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  マヤ猫ちゃん退院す

  【３月２６日・月曜日】　マユさんと豪華なお昼を食べた後、２人でDT2という循環バスに乗った。途中マユさんが先に下りて自宅に向かい、私は老舗のショッピング・センター、アク・メルケズの後ろ側で下りて、店の中を横切り表の大通りに出た。　信号を渡りながら、マヤがどんな反応を見せるか想像した。思った通り、マヤはニャーニャーと鳴き立て、檻の中をくるくる回ったりして喜んだ。　ああ、迎えに来てよかった、と私は白い毛だらけになりながらマヤを腕の中に抱きとった。　相変わらずキツネ顔をしていたが、それは粘り気の強い栄養剤のシロップを飲ませる時、抵抗するので顎にこぼれ、毛がべたついて固まってしまったので、喉元の毛を先週シェーバーで剃られたせいなのだそうだ。　いずれ伸びれば、こんなとんがり顔でなく、ふっくら丸みを帯びた子猫らしくなるだろう。　私は２月分の薬代のみ１５０リラ（約７０００円）を払えばいいというオズギュル先生の好意に甘えさせて貰った。いつもの店から留守中の餌や砂を取り寄せたら、それだけでも２００リラを越えてしまってこう出費が多くては先行き不安だったからである。　電話をかけてこちら方面にいたジハンギル・タクシーに来て貰い、家に帰りついてキャリーから出してやると、マヤはまっしぐらに走ってソファの中に隠れてしまった。　次第に慣れてくればサロンに出てきて遊ぶだろうし、と私も放っておくことにした。 さすがに４０日も預けておいた間に一回り体格が大きくなったマヤ　前回、先輩が多すぎストレスで激やせしたことを思うと、こんな病身の猫を引き受けた自分も思慮が浅かったと思うし、マヤが丈夫そうな猫だったら貰ってきていなかったな、とも思うし、どちらでもいいが、マヤにもうさびしい思いだけはさせたくない。　　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」　　　　　　　　　　　　　　

  2012年03月26日

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  マヤちゃん喜ぶ

  【３月１７日・土曜日】　タキシム近辺で用事を済ませ、３時半過ぎにオズギュル先生のクリニックに向かった。マヤちゃんはちょうど１ヵ月小さな檻の中にいる。　先週訪ねた時は痩せこけて力なく見えたが、今日はいくらか前よりは元気に見えた。しかし、去年の秋、シェビィが黄疸で痩せこけて死んでしまうのかと恐れた割には、私が毎日顔を見せたのが励みになったのか２週間後には退院できた。　その後、家で他の猫には内緒で特別食を食べさせたのがよかったのか、今ではしっかりした体つきになって、自分よりはるかに大きなキウイを喧嘩相手にしている。　家に連れてくればマヤちゃんも元気になるかな、とは思うが、やっぱり私が不規則な生活をしていて、ゆっくりと家にいられないのでもうしばらく預かって貰おうと決めた。　半月分の入院代を覚悟して先生に「いくらお支払いすればいいでしょうか」と聞くと、先生は首を横に振りながら、「加瀬ハヌム、あなたからはこれ以上は貰えませんよ。あなたが里親になってくれただけでもありがたいことです。特別な薬を使う必要があれば薬代はいただきますが、いまは栄養剤とシロップだけですからね、私に任せてください」　夕方５時半、１ヵ所立ち寄るところがあったのでマヤちゃんと別れを告げ、先生に厚く礼を言ってタクシーに乗った。　土曜の夕方なので目指したところの責任者は退社したあとで、用事は果たせずバスでタキシム広場に帰ってきた。　買い物をして家に戻ってくると７時半、家に入った途端、固定電話が鳴っているのに気がついた。　急いで出てみると竹山姫子さんだった。「加瀬さん、今大丈夫？　実はお尋ねしたいことがあってね・・・加瀬さんが通っている獣医さんのことなんだけど」　　姫子さんのアパルトマンに、２～３ヵ月前から入り込んだメスの野良猫がいて、この子の面倒を見ているうちに猫達の春が来て、オス猫がうろつくようになったらしい。　姫子さんはその子に避妊手術して、寄生虫や蚤の駆除もして、飼い主になってやろうかと考えているという。　２～３年前、２０年以上も飼っていたミノッシュと言うメス猫を亡くして以来、猫はもう飼わない、と言っていた姫子さんがそういうので、私はオズギュル先生に電話して、手術代やバクムの料金など、ぜひ協力して貰えるように頼んだ。　「チョック・ギュゼル（とても素晴らしい）、お友達が野良猫を飼ってくれるというのですね。もちろん、出来る限りの協力をしますよ、加瀬ハヌム」　電話の向こうの先生の声が嬉しそうだ。今週の初めに、ショウウインドにいた２匹の兄弟猫を、２匹とも引き取ってくれるという人に託したのだそうだ。　トルコで拾った野良猫２匹を見事に育て上げ、日本に連れて帰ったショコラさん、ミャーコちゃんを引き取って大事に育てている京子さん、そして長年の愛猫を失くしてがっくりしていた姫子さんがまた別な猫を・・・　オズギュル先生にしてみれば、本当に嬉しくてならない出来事なのだろう。　私も先生の協力があればこそ今までたくさんの猫の面倒を見て来られたのだし、１匹でも多くの猫が飼い主を得て幸せになってほしいと、いつもいつも願っている。 ほんの少し、体重が回復したかに見えるマヤちゃん　　　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」?

  2012年03月17日

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  マヤちゃんはどうしてる？

  【３月１７日・土曜日】　これから用事で外出し、それがすんだらマヤを見舞いに行くつもりである。先週の金曜日に見舞って以来、１週間まったく行ってやれなかった。ジャックやコマちゃん、アトム、コンテスの時のように、万難を排しても毎日のように通ったのとは違い、私が冷えているとか、もともと頼まれて預かったのだから、というような理由ではない。　実際に全く猫を見舞いに行く余裕がないほど多々用事を片付けているのである。だから家の掃除も出来ないし、ブログだって書いたり書かなかったり。　メールや電話１本で、急いでいますと頼まれて、その日の自分が予定したスケジュールが全部おじゃんになってしまうこともあるのだ。　先週のマヤちゃんはまだ痩せこけていた。今日はどんなふうになっていることだろう。連れてきたいのは山々なのだが、家に来ても十分かまってやれるかどうか。 マヤちゃん、少しはふっくらしていますように・・・　　　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」?

  2012年03月17日

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  キウイはドキュメンタリーがお好き

  【３月１６日・金曜日】　今朝は、おととしの夏私をコーディネーターに指名して、NHKのグレートサミッツでカッパドキアに近いエルジエス山に題材を取ったドキュメンタリー、「カッパドキアを生んだ山　エルジエス」を製作した阿部櫻子ディレクターからの問い合わせで、９年前に私がコーディネーターを務めたカッパドキアの地下都市の番組について調べてほしいとのこと。　幸いにして私の手元には当時の日記が残っているので、場所の名前や状況が事細かに記され、こんなときにおおいに役に立った。　で、久々にグレートサミッツのCDを再生してみたら、キウイがすぐに飛びついてきた。じっと画面に見入っている猫も可愛いもので、日ごろ切れやすい姐御で、喧嘩っぱやいキウイの熱心に画面を追う姿には可愛いものがある。 画面を食い入るように見つめるキウイ。（埃だらけのテレビ台があかん）　　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」?

  2012年03月16日

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  うち猫と外猫

  【２月４日・土曜日】　日本の暦なら昨日は節分で今日が立春、ここイスタンブールではそんな区別はないけれど、３日はMevlit Kandilと言ってイスラームの預言者ムハンメッドの誕生を祝う日だったそうだ。　子供のころから、イスラームの経典はコーラン、預言者はマホメットという名を聞きおぼえてきたので、トルコで耳にするムハンメッドさんて、最初のころはどなた？という感じだったが、コーランもクルアーンと言われるのにももう慣れた。　でもやっぱり、マホメットというほうが自分としてはぴったりくる。トルコ中にムハンメッドと言う名前の人が沢山いるので、ありがたみがわかない。まあ、それはどうでもいいのだが、預言者様は猫がお好きだったという話があり、日本から来た撮影クルーの人々や旅行者にトルコではどうしてこんなに猫がいるんですか、と聞かれるとこんな風に答えている。　「イスラーム教の始祖、ムハンメッドがある日説法を終えて立とうとしたら、ジュッペ（長い上着）の背中の裾に猫が丸まって眠っていました。起こすのは可哀想だと思ったムハンメッドは弟子に鋏を持ってこさせ、ジュッペの裾を切り取らせて猫に残してやり、立ち去ったということです。それで預言者様のお好きな猫を、みんなが大事にするようになったそうです、と言い伝えられています」　観光ガイドの皆さんがまことしやかにこう言う話をするので、私もそうだと思い込まされている。とある日本語ガイドいわく。「加瀬ハヌム、テキル猫（キジ猫のこと。キジのしっぽのような縞模様）の額には、ムハンメッドの頭文字、Mの形がくっきりとついているでしょう、ご存知でしたか？　あれは、猫好きの預言者がわけてもテキル猫を可愛がっていた証拠なんだそうですよ」　ははは、嘘をつけ、そんな話。アラビア生まれのムハンメッドの頭文字は、アラビア文字で書かれていたはずだから、「M」のわけがないのよねえ＾＾ 2005年の秋、ジャックのすぐあとに拾って育てたキジ猫（テキル＝縞模様）眼も明かないうちに捨てられた５匹の中の唯一の生き残り、グミちゃん（昨年春から行方不明）　さて、前置きの方が長くなってしまったけれど、うちの猫と外の猫、冬の、ことに雪の降る時期にはいつも胸が痛い思いをしている。　かといって、全部の猫に手は差し伸べられない。今いる８匹の猫でもアップアップしているので、一刻も早く春の到来を心待ちにするしかない。 ぽかぽか暖かなカロリーフェルで幸せいっぱいのタマオとアルス 雪かきはしたものの、冷たい濡れたコンクリートの上で食事左からお父さんのマッシモ、お母さんのママ、キュネフェ（♂） ママとマッシモの間に生まれた２匹、可愛い顔です。右キュネフェ、左ヘルヴァ（白黒♀）、名前はトルコのスイーツから。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」?

  2012年02月04日

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  オグリの好物

  【２月３日・金曜日】　食いしん坊のオグリはなんでも食べてしまうが、電気製品のコードを齧るほかには海苔が大好き。海苔巻を作った１月２８日の夜にも、用意した海苔を１枚かすめ取られ、追跡するとこんなところで食べていた。 台所から前足でかすめ取り、口にくわえてサロンに運び、海苔を食べるオグリ　テーブルの上に置いた味付け海苔が、味噌汁を取りに台所に行っている間にすべて床に落とされて、まんまとさらわれてしまったこともある。　わが家のテレビは１９９５年のものなので、後ろに分厚く長いため、猫にとっては絶好の休憩所。どの猫も乗るし、マヤですら機会を狙っている。　オグリに乗られると、どんなにいいドラマをやっていても、俳優の顔が全然見えなかったりする。この太い尻尾のせいで・・・ 見た目は純白の貴公子・・・かもしれないけど、この子は頭痛の種です。 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」?

  2012年02月03日

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  あっぱれマッシモ、マハッレ・アース

  【２月３日・金曜日】　月曜日から降り始めた雪は火、水と３日続き、昨日はどんよりと曇り空だったが、ほんのいっとき、ぱらついただけで雪はたいして降らなかった。　気温が低いので雪が凍らないうちにと、早めに夕飯を配りに外に出た。餌の箱が汚れてしまったので、安いプラスチック皿でも見つけて取り替えてやろうとしばらく前から思っていたのだが、先月末が忙しかったのと、雪に降りこめられてしまったのとでまだ果たせないでいる。　餌を持って異常階段を上るとママが待っていた。２匹の子供、キュネフェとヘルヴァも地下室から出てきた。そして最後にのっそりと地下室の奥から出てきたのはマッシモだった。　昼間、台所の窓から子猫達に缶詰肉を投げてやっていたとき、大きな黒猫がママに迫ってきた。すると、マッシモがどこからか現れて、敢然と妻や子を守るために自分より一回り大きな黒猫に立ち向かっていった。　マッシモはマハッレ・アース（地区のボス）として２００９年の秋以来、チュクルジュマ４８番地とその周辺に君臨している。　兄のアトムもそうだったが、顔に生傷が絶えたことがなく、喧嘩、喧嘩に明け暮れてボスとしての貫録は充分である。 奥さんのママを守って敵と戦うマッシモ、次第に優勢となる。　ンガォー、ンガォー、と異様な声で相手を威嚇しながらマッシモはぐいぐいと迫って行き、そのあと私は見ていなかったが猫パンチの応酬で喧嘩した末、黒猫を追い出した様子だった。　マッシモは２００６年６月１２日生まれ、今年は満６歳になる。人間なら堂々たる不惑の年齢、ママとの間に何度も子をなしており、現在生後３～４ヵ月のキュネフェとヘルヴァのあと、ママはまた近々出産を控えている。 小さく可愛らしい２匹。キュネフェ（茶色縞）とヘルヴァ（白黒）　そして、マハッレではアー（ボス）、家庭ではなかなかいいお父さんで、ママと子供達をよく守っている。　外暮らしではあっても、家の猫に負けず劣らずいとおしいマッシモ。この顔の傷をみてほしい。熾烈な生存競争を生き抜いている顔である。 昼間の喧嘩で傷ついたのか、マッシモの顔面には新しいひっかき傷が・・・　私が裏庭に餌を配りに行く時の第一声は「マッシモー」、アトムがいなくなってから２年余り、この習慣は変わらない。　　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」?

  2012年02月03日

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  雪のとばっちり　猫空腹

  【２月２日・木曜日】　昨日は午後４時頃には外猫達のマカロニを鶏がらで茹で、缶詰肉も混ぜて特別美味しく作り、雪かき用に塵取りも持って裏庭に回った。　マッシモ、ストラッチ、シェケル、ゴン、それに、向かいのアパルトマンの無人の地下室に住みついているママと２匹の子猫などの常連猫が食べるとき足が冷たくないように、塵取りで雪を掻きのけて餌場を整えた。　へなへなしたプラスチックの塵取りではきれいに雪が掻きにくいし、私の足腰もへなへなしているので、ぶざまではあるが、どうやら餌場のコンクリートが黒々と出てきた。 家の台所から撮影した餌場。（右下の黒く見えているところ。左側がスロープ、右下は階段で表通りに出られる。　ママ親子がまず出てきて食べ始めたので、私は転ばぬよう慎重に壁につかまりながら、一段が３１．５センチもある異常階段（非常階段ではなく、一段が高過ぎる階段だから異常階段と私が命名）を下りて家に戻った。　すぐに台所から見下ろすと、今いたはずの猫達が見当たらない。裏庭からタクタキ坂に抜けるスロープに子供達が集合して、斜面下りの滑りっこを始めたのだった。「チョジュックラール（子供達）、タクタキ坂で滑ってよ、猫達が安心してご飯を食べられないから」　そう呼びかけると彼らは素直にタクタキ坂に移動してくれたので、私は「ピュスピュス」と唇を鳴らして猫達を呼んだ。　再びママが２匹の子猫「キュネフェ」と「ヘルヴァ」を連れて地下室の壊れた窓からそろそろと出てきた。　上から写真を撮るつもりでカメラを構えた途端、猫達が一目散に逃げ出した。右の方からまた別な子供の一団が異常階段を駆け上がって表れたのだった。　彼らは裏庭で雪合戦まで始めたので、猫は餌場にまったく寄り付かなくなった。せっかく苦労して腰をかがめながら塵取りで雪を掻いたのに、朝から餌にありつけない猫達もお腹をすかしたままどこかに潜んでいるに違いない。　しかし子供達にとっては雪で遊ぶのは年に一度か二度の楽しみである。去年の冬は全然雪が降らなかったので、誰もが待ちに待ったこの日だった。しかも学校はソメステル・ターティル（１学期と２学期の中休み）、斜面があるのに滑らない法はないじゃないか。　私もずっと窓で見張っているわけにも行かないので、夕飯の支度を始めた。今日はトルコ語教室が早く終わったらしく、ＡＹＡさんがやってきた。　　　彼女の土産袋の中にあった韓国料理プルコギのソースを活用し、牛肉やマッシュルーム、太ねぎ、キョイビベル、ニンジンを刻んで炒めた。　それにやはりＡＹＡさんの土産のほんとうふの粉を使って午後一番に作っておいた豆腐を冷や奴にしたら美味しいこと。 ＡＹＡさんと一緒に食べた牛肉たっぷりのプルコギ。ニラの代わりに太葱。マッシュルームが美味しい。　雪に降りこめられたこんな日くらい、ゆっくりしてもいいよね、と思う。雪を掻くために腰を曲げて動き回ったツケが明日の朝出て来なければいいのだが・・・　そうまでしたのだから猫達にはぜひとも夕飯を食べさせてやりたかったのに、ＡＹＡさんが帰ったあと台所から覗いてみたが、真っ暗で猫がいる気配もなかった。可哀想に雪のとばっちりでせっかくの餌が食べられなかったに違いない。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」?

  2012年02月02日

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  Yalanc? hava （ヤランジュ・ハヴァ　嘘つき天気）

  【２月１日・水曜日】　さっぱりしていて健康にいい朝食をと考え、昨日オスマンが買ってきてくれたマンタル（マッシュルーム）があまりに大きいのでどう使うか迷っていたところだったので、それを網で焼いてみた。　赤カブだとそのまま「紅葉おろし」もどきになるし、舌触りもいい。茹でたブロッコリーはツナ缶と、そして手作りきゅうりのパリパリ漬け。 たまにはこんなご飯もいいもの。これがマツタケだったらもっといい。　朝昼兼用で１１時頃に食べたが、その頃になると朝の青空はどこへやら、激しい吹雪となって、雪空は決して遠のいたのではなかったようだ。　このところイスタンブールですらこうなので、東部や北部や内陸からは雪崩が頻繁に起きているとの便りが入っている。 猛烈な勢いで吹雪き出した空。 タクタキ坂も真っ白に見える。人影もあまりない。 何もかも白く覆い尽くしてしまう雪。きれいだけど、猫達は？　タクタキ坂も上り下りが難しそう。裏庭も真っ白な綿布団を敷いたようだ。猫達はどうしているのだろう、と台所から覗いてみたら、裏庭の一角からマッシモがとことことこちらの方に歩いてきた。　缶詰肉の余りを投げてやっても雪に埋まってしまうので夕方たくさん持って行ってやるほうがいい、と判断した。　向かい側のアパルトマンの窓の一つにママとマッシモの娘、シェケルがうずくまっているのが見えた。　カロリーフェルの上や前でぬくぬくと寝ているうちの猫達に比べて、この子達は・・・と胸が痛くなるような思いがした。 窓の壊れたビルの地下室に入っていた方がいいのに、シェケルや～。　このところ３回も雪かきをしながら餌をやっているのだが、今日は早めに夕食を拵えて食べさせてやりたいと思う。　これを書いていたら、あらあら、また日差しが漏れてきた。まったく、嘘つき天気には困ったものである。　１２時のＮＨＫニュース（夜７時）で、日本も秋田の玉川温泉で雪崩が発生、温泉客が遭難した知らせをやっている。　どうか無事に見つかりますように。　チュクルジュマもこれからまた降ってくるのか止むのかわからないが、私はこれから掃除に取り掛かります。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」?

  2012年02月01日

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  雪の朝

  【２月１日・水曜日】 表側・チュクルジュマ通り。真っ白 裏庭に面した部屋から、柿の木とタクタキ坂方面　夕べ遅くまで、音もなくしんしんと降り続いた雪は、今朝こんな風に積もっていた。イスタンブールの街中としてはかなりの量である。幸い、雪はやんで青空が出ている。　雪自体はそうでもないが、溶けかかった雪が凍結すると、坂道の多いジハンギル、チュクルジュマなどは歩くのが怖い。　というわけで、お使いは全部カプジュのオスマンが用を足してくれるし、外に出るのは外猫の餌を配る時のみ、この３～４日、まったく外出しなかった。　実は膝からくる不快感で、掃除もサボっていたので８匹の猫の威力はすさまじく、今朝は空もきれいに晴れ上がっているのでちょっとやる気が出てきた。さすがに歩き過ぎた日から１週間、痛みも少し薄らいだ。　猫達はもうじき冬毛が抜け始めるので、いくらうるさくても水フィルターの掃除機を駆使しないと、大変なことになる。　それに翻訳の仕事を再開するのに整頓された環境を作らなくてはならない。　きれい好きだったのも今は昔、寄木細工の床も傷だらけだし、新年こそはいつもさっぱりした部屋で暮らすぞ、と言いながらまた１ヵ月が過ぎてしまった。　自戒と猛省の必要がある。その前に朝ご飯を食べなくては・・・衰えを知らないのは食欲だけなので、ではこれから朝食を・・・　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」?

  2012年02月01日

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  アルス、ふんまんやるかたなし

  【１月３１日・火曜日】　雪は今日も降り、あと２日続くという。一時止んでも２月９日にはシベリアの寒波が到来するので、また大雪になりそうだという天気予報が出ている。 一日中間断なく降るものの、あまり積らない水気の多い雪　窓も開けられない寒さだから、猫達は外の空気が吸えずにあきあきしている。ことに野良猫暮らしの長かったキウイとミディエは外に出たくてたまらない様子である。　オグリはいたずら三昧なのであまりストレスはたまらないらしいけど、アルスちゃんはちょっとたいへん。憤懣やるかたない様子。アルス「キウイお姉さま、ここ、私の席なんですけど・・・」キウイ「そんなこと誰が決めたのよ。だいたいあんたなんか生意気よ、あのデブオといちゃいちゃしていて、１０年早いわよ！」アルス「ねえ、タマオ、キウイがあたしに意地悪するのよ、ねえ、聞いてるの？」タマオ「アルスちゃん、僕は今眠いんだから勘弁してよ～」アルス「マヤちゃん、ちょっと、私が来たからって逃げることないでしょ」マヤ　「ぶるるる・・・腰が抜けちゃって逃げられないもん、たしゅけて・・・」　早く雪がやむといいですねえ、猫ちゃん達。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年01月31日

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  オグリとマヤの通院

  【１月３０日・月曜日】　昨日、ＡＹＡさんと楽しく海苔巻でブランチをしたあと、私はマヤの右側の腰に、円形脱毛症みたいなものを見つけた。　それにオグリがくしゃみを立て続けにしているので、午後２時過ぎ、オズギュル先生のところに診て貰いにいくことにした。　タクシーでクリニックに到着した頃から、空はうっすら晴れているのに、風花が忙しく舞い始めた。先生は本日は３時に出勤するとのことで、前もって女医のギョクニルさんと同じく新卒の獣医メフメットさんが事前診査をした。 観念しているオグリ。３人に囲まれては逃げられない。　３時過ぎ、真打ちオズギュル先生登場、まずマヤを診た。「加瀬ハヌム、これはマンタル・ハスタルーウ（菌性のおでき）ですよ。環境の違いやほかの猫に対するストレスが原因でしょう。毎日４～５回、バチコン（ヨードチンキ）と、指定の傷薬のクリーム２種類を摺り込んでやってください」 おとなしく治療を受けるマヤ。とても素直ないい子。　次にオグリは風邪をひいたらしいので、トローチ風な薬を飲まされ、２本の注射を打たれた。こちらは飲み薬も何もなく、どちらも１週間後にまた診察に来るようにとのことである。　オグリのコードを噛み切るくせについては、来週風邪の治療が終わったら対策を練ることになり、それまではコード類のあるところに近づけないように、とのこと。でも難しい・・・　留守中、オグリをほかの部屋に閉じ込めておくことも出来ないし、全部のコードをいちいち抜いて隠して行くのも不可能だし。　ところで本日は中２日おいてまたまた雪が降っている。朝１０時には下の写真くらいにうっすら積もっており、カプジュのオスマンが買い物に行ってくれるからいいけど、まだ２～３日は降り続くとのことである。 ３０日朝１０時の撮影。このあと雪は小止みなく続いた。　トルコ各地からも異常な積雪のニュースが伝わってくる。首都圏では内陸でもあり、アンカラはすっぽり雪と氷に閉ざされてしまっているらしい。　イスタンブールにしても交通マヒと事故の多発がニュースのトップである。私は足元がおぼつかないので出歩かないことにしている。　膝が痛くなければじゃんじゃん掃除をするんだけど。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年01月30日

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  にゃんこ達の会議

  　【１月２８日・土曜日】タマオ「アルスちゃん、ご機嫌斜めだね」アルス「そうでもないけど」オグリ「知ってるよ、あの子がいるからさ」　何だか、わが家の雰囲気がいつもと違います。キウイ　「じゃあ年功序列であたしが議長になってこれから会議を開きます。静粛に！」ミディエ「みんな、ちゃんと座りなさい！　あたしは副議長なのよ」オグリ　「わかってるよ、賛成なら尻尾を挙げるんでしょ、こんな風にさ」アルス　「タンブル、あんた尻尾を上げちゃだめよ、絶対」タンブル「はいはい、お姉さま」シェビィ「弟を脅かしてるの？　アルスったら」キウイ　「議題は、マヤを仲間に入れてやるかどうかです。賛成なら尻尾を挙げてください」マヤ「みんな、何をしているのかな」オグリ　「タマオ兄い、あんたも尻尾を挙げてやりなよ、マヤのためにさ」タマオ　「うむ、アルスちゃんの手前があるんだよ～」タンブル「僕は尻尾を上げなくても賛成だよ！」アルス　「なんだって、タンブル、あたしを裏切るのね！　プンプン」シェビィ「もう、好きにしなよ」ミディエ「どっちなの～、みんな、はっきりしなさいよ」マヤ　　「いいもん、あたし、自分で尻尾あげちゃうもんね、さんせ～い！」　なかなかしっかりしたマヤちゃんです。　キウイ姐さんの名議長ぶりで、なんとか会議はまとまったようで、マヤは正式にチュクルジュマ４８番地の猫達の仲間入りを果たしたようですが・・・　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ　◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年01月28日

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  アルスちゃん再登場

  【１月２２日・日曜日】　お母さん、　あたし、マヤがいても平気。　マヤのお尻の怪我のあと、見たわ。　かわいそうね。　　お母さん、　マヤを誰にもあげないでね。　妹だと思って可愛がるから。　約束するわ、　指きりげんまん、　あ、それ、出来ないから、　約束のしるしに舌を出すわ。　これ、アカンベーじゃないのよ、　あたしのお約束！ 猫って、お約束のしるしに舌を出すの？　うそ～。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年01月22日

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  ピンクのセーター

  【１月２０日・金曜日】　おととしの秋、高齢のコンテスのために、今は亡き白猫ママさんが編んでくれたピンクのセーターを、マヤに着せてみた。　マヤの左側の腰と内股の部分は、手術のために毛が剃られてしまったので、まだ地肌がそっくりむき出しで寒々としている。 マヤによく似合うピンクのセーター。跳んだりはねたり元気な子　まだ生後５～６ヵ月で幼顔のマヤに、ピンクのセーターはよく似合ったが、残念ながら１時間もしないうちに台所に脱ぎ捨てられてあった。　だんだんわが家に慣れてきて、昼間はほとんどソファーの内側に隠れているが、朝夕の食事時と、夜になると出てきて１人遊びをしたり、私の腕の中でゴロゴロ喉を鳴らして抱っこしている。　早く里親が見つかればいいが、という思いと、私からこの子をもぎ取らないでよ、という思いが葛藤し、アルズさんの話ではもう下話は付いていて、里親になってもいい、と言う人が引越しを完了すれば引き取ると言っているそうだ。　日ごとに可愛くなっていくマヤを手放すのは辛いだろうな・・・　　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年01月20日

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  アルスのきもち

  【１月１８日・水曜日】　お母さん、　マヤのこと、　あたしより好きになったりしないよね。　ね、ね。 必死な目つきで私を見上げる可愛い乙女アルスちゃん　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年01月18日

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  ７匹の猫とマヤ

  【１月１６日・月曜日】　わが家で一晩過ごしたマヤは、１５日の真夜中にトイレの砂箱に入り、大小の用を足して私を「アーフェリン（お利口さん）」と言わせた。　　ところが今朝、餌用の缶詰棚の下の段にキリムの座布団を敷いて作ってやった寝床に姿が見当たらず、ありとあらゆるところを探しまわった。寝室には入れるわけもないので、とうとうチェキヤット（ソファー・ベッド）を持ち上げてみたら、その下にうずくまっていたのだった。　マヤがわが家に来た事情など知らないうちの７人の侍は、虎視耽々とこのよそ者の素性を洗おうと狙っている。　ああ、可哀想なマヤ。私は出来るだけ腕の中に抱きとり、マヤに７匹全部が敵に回っても、私と言う保護者がいることを覚え込ませた。　オグリの時もそうだったけど、いじける前にタンブルという絶好の遊び相手が出来て、また持ち前の大いたずらで食いしん坊という無神経キャラクターで仲間に溶け込んだ。　今のところ誰が一番マヤにとって手ごわい相手なのかわからないが、うちの猫達も早く仲良してやってほしい。 タンブル：可愛い子じゃん、オグリが遊んでやれば？　 シェビィ：新入りなのに僕と同じ缶詰、食べるの？　オグリ　：俺みたいに真っ白ならなあ、上品なのに。 アルス　：私が一番可愛いメスだったのにどうしよう。 タマオ　：いまでも一番可愛いよ、アルスちゃん！ マヤ　　：いや～ん、なんだかみんながにらんでるぅ。 ミディエ：いまに脱走の仕方、教えてあげるからね！ キウイ　：アタシのお母さんのミーコちゃんはもっと美人だったわ、フンッ！　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年01月16日

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  私とミディエ

  【１月１６日・月曜日】　ミディエは外暮らしをしているとき、近所の人から「マスケリ（仮面をつけた・・・）」と呼ばれていました。 ミディエは可愛いけど、となりのバルーンみたいな私の顔がまずい。　そうそう、ちょっとオペラ座の怪人みたいな顔ですものね。でもよく見ると、とても可愛いし、やっぱりいとしの猫です。　ミディエは小さなか細い声で鳴きます。キウイとともに、一番態度のデカい２匹の猫がこんな声の持ち主だなんて、わからないものです。まるで生まれたての赤ちゃん猫のようですよ。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年01月16日

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  トルコ晴れの日

  　【１月１５日・日曜日】　雪の日の次の朝は、往々にして抜けるような青空になることも多いが、今日がまさにそれ。　わが家にたった一つ無事に花を咲かせている鉢植えはシクラメンで、あとは猫達に全滅させられてしまった。 上：チュクルジュマの青い空。 下：濃い赤紫のシクラメンの花　アルズさんに発見されてオズギュル先生のクリニックに持ち込まれたマヤ猫は、せっかく腰骨の砕けたのを治して貰っても、誰も引き取る人がいない。　かといって、この大手術を受けた小さな猫が、また道端で暮らせるようになるとは思えない。アルズさんにも先生にも頼まれ、とりあえず私が家に連れ帰った。　かわいそうに。せっかく全快したのに誰にも引き取って貰えないなんて。頼みの綱だったアイシェギュルさんも留学計画が確実になったのでは当分猫は飼えそうもないし。　マヤ猫引き取り記念日なので、大相撲初場所もようやく軌道に乗り出したことだし、ＡＹＡさんにも声をかけ、一緒に豚味噌エキスをたっぷり入れたちゃんこ鍋を味わった。（ただし、肉は牛肉）　鍋の中味は、ジャガイモ、玉ねぎ、ニンジン、マッシュルーム、キョイ・ビベル、ほうれん草、白菜、芽キャベツ、青ネギ、なにしろ野菜のオンパレード。 これがまた、自画自賛になるけど美味しいのなんの。　食後は昨日取り分けておいたお汁粉と玄米茶。ＡＹＡさんのクラスの人間模様を聞いて、９４年のトルコ語教室の日々を思い出した。　あの頃はボスニア・ヘルツェゴビナから避難してきた人々がたくさんいたが、いまは北アフリカ系とか、アフガニスタンやカザフスタンの人々が多いらしい。　マヤ猫はやっぱり急激な環境変化に不安いっぱいで、何も食べない。シェビィと同じ缶詰で彼女用に作った餌は、その後オグリの腹の中に消えた。仕方なく私の机の下に座布団を置き、砂、水、缶詰肉をほかの猫とは別に用意した。 つぶらな瞳、額のくっきりしたところがアトムの娘、今は亡きインジ（ミディエと同腹、母ヨスン）と似ている。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年01月15日

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  マヤ猫ちゃん

  【１月１２日・木曜日】　今日は午後早めに内外の猫に餌をやり、オズギュル先生のところに出かけた。５時過ぎだとイスタンブールの主要道路は車で溢れ、交通マヒで大変な中、タクシーでフンドゥクル駅まで行き、そこから先はバスでアク・メルケズ（ショッピング・センター）の前まで小一時間かかって到達した。　昼間、先生が勘違いして「マヤを早く連れて行ってください」と私に催促したので、私がいま引き取るわけにはいかないが、とりあえず見舞いに行ったのだった。　入院して１ヵ月半、狭い檻の中でマヤはいい加減ストレスが溜まっている様子で、待合室に連れだしたら、ここを先途とあちこち歩き回った。むっちりと太った可愛い顔のマヤちゃん、運命やいかに・・・　先週アルズさんの持ち込んだ猫は幸い軽傷で、退院したらまた元の場所で暮らさせることが出来ると言うが、マヤは車輪に轢かれた様子で、骨盤がばらばらに折れてしまっていたのだそうだ。もう、とうてい野良猫暮らしは出来ないだろう。　大手術のために剃られた腰のあたりの毛がまだ生えていないので痛々しいが、頭と腰のまわりと尻尾が三毛猫だった。生後約半年くらいと思われる。　丸っこい体型の猫で、キウイの母、ミーコちゃん（2008・3・15没）によく似ていた。　帰りはカバタシュまでバスに乗り、その続きはタクシーに乗ったが、年若い運転手が話しかけてきて「何年トルコにいるの？」と聞いた。「３月の半ばが来ればまる１７年よ」「えっ、１７年もトルコにいるのに、トルコ語下手だねえ。本当だったら顔さえ見なけりゃトルコ人じゃないってことがわからないほどトルコ語がうまくて当たり前だろう。それでよく話が通じたなあ、いままで・・・」　おい、おい、お前さんは小学校から強制的にトルコ語習わせられたクチだからうまいだろうが、私は５０過ぎてからトルコ語勉強したんだぞ。　そう言えば、去年とある人間が、「１７年もトルコにいるのに全然お金も溜められないってどういうことや、おかしいのと違う？」と呆れ顔で私に言ったことがある。知らんがな。私はトルコに来て公務員で１７年勤めていたわけじゃないんだから。　さて、リゼにいるアイシェギュルさんに電話してマヤを見てきた、と話したら、彼女はひどい風邪を引いて、日曜日には戻れず、あと１週間ぐらい帰るのを延ばすかもしれない、という。　それに家族とも会って、絵の勉強にフランスに留学する計画が本決まりになって、マヤはやっぱり２週間しか預かれない、と言うのだった。　オズギュル先生に電話してみると、「だったら加瀬ハヌム、一日も早くマヤを請出しに来てください。結局この猫はあなたにお願いするしかないかもしれません」という。　「えっ、先生。私まだ何とも言えません。アルズさんからはなんか、便りはないのですか」　「ありますとも。また連れてきましたよ、怪我猫を」　なんと、私が帰った後、アルズさんが駆け込み、今度は尻尾を怪我した猫を連れてきたのだそうだ。２週連続だよ～！　この人は偉いと言うべきかどうか、私にはもうよくわからない。　　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年01月13日

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  サロンの特等席

  　【１月１０日・火曜日】　わが家の７匹の猫達はいろいろなところで寝ていますが、カロリーフェルの前にあるこのプフ（背もたれのない腰かけ）はどの猫も大好き。　その中で大型猫３匹についてリポートしました。 キウイ姐さん この特等席に一番似合うのはやっぱりこのアタシよ、キリッ。　ミディエ姐さん 誰が似合うか、なんて関係ないわ。気取るよりあったかいから好きなのよ、アタシ。　タマオ 一番あったまるコツ、知ってる？　足を全部中に入れちゃうんだよ。　　姐御猫達のライバル意識など、どこ吹く風のタマオです。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年01月10日

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  喧嘩っ早い姐御達

  　【１月８日・日曜日】　うちの７匹のうち最も年長のキウイ（2007・07・03生まれ4歳半）と、ミディエ（2008・02・22生まれ4歳）。　よくよく気が合わないのか、喧嘩ばかり。今日も日曜だと言うのに、朝からすさまじいい叫び声に思わず寝室から飛び出すと、やってる、やってる、猫パンチの繰り出し合い。　互いに敵愾心旺盛で、外暮らしも経験していることから家の中に閉じ込められていることに不満がいっぱいに違いない。寝ていればおとなしいのだが、たまにはこんな光景も見られる。 キウイ　：や～い、悔しかったらここまでおいで！ミディエ：ムカ～ッ ミディエ：ふん、年は上でも頭が空っぽなんだから・・・キウイ　：なに、なんだって、聞こえないよう！　嫌いあっているのにそばにいるから喧嘩になるのだろう。いい加減に敵対視するのはやめてね。一つ家に住んでいるのだから、ねえ。madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） <b>「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年01月08日

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  猫のマヤちゃんをどうする？

  【１月６日・金曜日】　前日の５日は溜まってしまっていたメールの返事書きや、なかなか更新できなかったブログを書いたりしているうちに、昼間だと言うのにひどく眠くなり、体調が悪いことが分かった。　寝床に横になって１時間半くらいうとうとしていたら、目覚めたとき布団がベッドの下にずり落ち、喉がガラガラになっていた。　本日、６日の朝メールを開いてみると、エイジャ編集長の小野さんからのメールで、「コーディネーター・フィーとお立て替えいただいた金額を振り込みました、年末年始のお忙しい中を本当にありがとうございました」と丁寧に書いてあった。　しかも３日の昼近くにPTTに委ねた郵便物は速達としてもう５日のうちに配達されたとのこと、小野さんもびっくりしたらしい。　無事に、しかも早々と着いてよかった～と一安心。シルケジ駅に用事があったので花江さんと出会い、駅前のガランティ銀行でドル口座から換金してトルコリラ口座に移して貰ったあと食事をし、午後はオズギュル先生のクリニックに向かった。花江さんも予定がないのでお付き合いします、とついてきてくれた。　　マヤは全身が白く、耳と頭上にちょっとだけ帽子を被ったように三毛猫風な毛色のアクセントがあり、なかなかの器量よし。　開業以来もうじき丸２年、すっかり地域に定着したクリニックはまずまず繁盛しているのだが、やはり個人経営なので先生も際限なく野良猫の面倒は見られないのだった。　アルズさんの動物愛護精神にはオズギュル先生も感じ入っているが、さりとて彼女があとあと持ち込んでくる怪我猫の数の多さに辟易しているのも事実だった。　ちょうど患者が一区切りついたところで、先生は助手達にチャイを淹れさせ、花江さんと私に振る舞ってくれた。　やがて話がマヤに及ぶと先生は、「お宅では、元気な猫が走り回っているのでマヤをお願いできません。マヤはジャックと同じくらいの重症だったのです。完全に回復するまでは静かな環境で過ごさせたいのです」と言った。そして付け加えた。「というふうに、アルズさんに言いますよ。彼女はもう、加瀬ハヌムだけが頼りですから、ぜひにと頼むでしょうが、加瀬ハヌム、あなたもこれ以上猫で苦労してはいけません」　私はふと、しばらく連絡を取り合っていなかった友人の画家、アイシェギュルさんに電話をしてみた。「メルハバーッ、カセーッ、どうしてる？」　鼓膜が破れるかと思うような威勢のいい声が響き渡った。待合室にいた先生や助手達もその声にびっくり、笑い出したほど。　アイシェギュルさんの白猫マヤについて聞くと彼女は急に悲しげな声になった。「カセー、あの子はカユップ（行方不明）なの。きれいだから誰かに持って行かれてしまったのよ～」「本当？　ゲチミッシュ・オルスン。アイシェギュルさん、実はねえ、ひとつ助けてやってほしい子がいるの」　私は耳と頭だけが三毛のマヤについて説明し、アルズさんが里親探しをする間、２週間ほど預かってやってほしい、と頼んでみた。　すると、「いいわよ、カセ。でも明日の晩からリゼ（お茶の葉で有名な黒海沿岸の町、彼女の両親がいる）に行くの。１５日に帰るわ。そのあとで良ければ」とあっさりと承知してくれたのだった。　１週間分の入院費として私はいくら払えばいいのか先生に尋ねた。「加瀬ハヌム、入院費は引き続き私どもから、ということで払わなくて結構です。もし、少し出していただけるなら、アルズさんのボルチ（借金）を減らしてやっていただけませんか。彼女を少しでも楽にしてやりたいのです」　　かくて、私は１００リラをアルズさんのために払い、アイシェギュルさんがマヤ猫を預かってくれる時の餌代に５０リラを先生に渡し、帰る準備を始めたらもう１杯、チャイを淹れてくれたのでまた腰を下ろした。　するとそのうち、先生の電話が鳴った。猫が怪我をしているから連れて行く、と相手は言っているらしい。「やあ、連れてくるのはいいですが、どんな怪我なんですか？」と先生。「ふうむ、手術が必要かどうか、診てみないと何とも言えませんよ。いいです、診てみましょう。いつ連れてくるんですか。会社の帰り、ああ、６時頃ですね。待っています」　電話を切った先生はちょっと額に縦じわを寄せてため息をついた。　電話の主はまたアルズさんだったのだ。 病気はすっかり治り、温かなカロリフェルの上で悠々昼寝するシェビィ　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2012年01月06日

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  ２匹の猫　シェビィとレオ　

  【１２月２６日・月曜日】　２４日クリスマス・イヴの日、イスタンブールには冷たいポイラズ（北風）が強く吹き、昼頃には風花がハラハラと舞い散った。　その午後、オズギュル先生に電話してみると、私がレオを見舞った次の日、アルズさんが６時過ぎに引き取りに来たという。　ちょうどその頃、私はチョルルへ法事に行った帰りで、オトガルに着き、家路を急いでいたのだった。　オズギュル先生と話した後、アルズさんに電話してみると、「ジャヌム、加瀬ハヌム」と明るい声がした。（ジャヌムは私の心、つまり大事な人の意）「レオはもう、新しいお家に貰われて行ったの？」「ええ、おととい、引き取ってすぐに友達と会って渡したのよ」「よかった、可愛がって貰えるといいんだけど・・・」「大丈夫よ、加瀬ハヌム。彼女は私の友達で、他にも１匹猫がいるし、とても動物の好きな人だから心配しないでね」「オズギュル先生のクリニックから近いところかしら」「サリイェルだからちょっと遠いけど、今度週末にでも一緒にレオに会いに行きましょうよ」「そうね、じゃあそのお友達によろしく伝えてね。私達はレオの幸せのためにお祈りしましょうね」「ええ、もちろんよ、加瀬ハヌム」 レオはボスポラス海峡の北の港町サリイェルに引き取られていった・・・　レオはオズギュル先生の診立てでは、生後３ヵ月から４ヵ月目の子猫だという。おととしの秋、シェビィとアルスを引き取った頃のことを思い出した。　レオと同じように鼻の頭が真っ黒に汚れていて、いかにも野良の子猫らしかったシェビィとアルス。 ２年前の秋、栄養失調で死にかけていた２匹と母のニケを引き取った。　ことに小さかったシェビィは、これがほんとに育つのかしら、と心配だったが、どうやら２歳を越えた頃に、なぜか重い黄疸にかかってやせ細ってしまい、半月も入院し、この治療には、２，０００トルコリラ以上（１０万円近く）かかってしまったのは、まだついこの間の９月のこと。　　　いまはすっかり体重も回復し、私の寝室で食事したあとはいつも布団に潜り込んで寝ている。おなかのあたりもふっくらとして、家中で一番大事にされている、ということで自身がついたらしく、オグリやタンブルを家来にすることに成功、タマオと勝負する気になっている。 今は家中で一番美味しいものを食べて、ふっくらとしているシェビィ　大変な臆病ものだったことを思えば、入院中に毎日見舞ってやったり、特別食を食べさせたりしたことは、彼の心のケアにもなったわけで、猫と言うのもなかなかデリケートな生き物なのだとわかった。　　レオにはこれから右足を失くしたハンデを、新しい飼い主さんのもとで幸せになって取り戻してほしいと思う。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2011年12月26日

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  猫の恩返し

  【１２月１２日・月曜日】　雑誌社の人々が帰った後も、１０日の昼にはタキシム広場方面で人と会い、１週間ずっと外出して歩き続けていたために、さしもの健脚も寄る年波に勝てなかった。　日曜日に大掃除をするつもりが、腰も膝もふくらはぎもヘロヘロになり、２度も風呂に入ったり、マッサージ、膏薬と、ありとあらゆる手段を駆使して、腰と膝の痛みを退治したが、その代わり、何一つ家のことは出来なかった。　さて、１１月は親友ファトマさんの葬儀だ、ストゥク・ウスタの１周忌だと、いろいろ続いたため、シェビィやタマオをオズギュル先生に診せに行くことが出来なかったので、今日やっと連れて行くことにした。 ソファの上で遊ぶ猫達。ゆうパックの箱の中にはミディエ　２～３の患者猫がいたので順番を待ち、シェビィは黄疸状態の有無、タマオは糖尿の有無を検査した。シェビィの場合はまったく心配なくなり、体重も５００ｇ増えて、３．８ｋｇまで回復していた。　タマオの方は糖尿度１２０（標準１１０）で僅かにあるが、前回の１５０からするとずっと良くなって、体重も７．５ｋｇ、こちらもまずは一安心。　久しぶりに行ったので、先生に引き留められ、お茶を飲みながら歓談していると、小型の段ボール箱を抱えた女性が青ざめた顔で飛び込んできた。　少し前に、怪我猫を診てほしい、と電話してきた人だった。　箱の中には右の後ろ脚が骨だけになってしまった若い猫がうずくまっていた。先生がすぐ診察室で分厚い手袋をはめた助手２人に手伝わせ、悲鳴を上げる猫を抑えて患部を触診した。　その女性アルズさんが眼に一杯涙を浮かべて言うには、家の近くでよく見かける野良猫で、餌をやっていたがここしばらく姿を見せないので心配していたら、空腹に耐えかねて足を引きずりながら出てきたのがこの姿だったという。　先生に触れられるたび悲鳴を上げる生後半年程度の若いオス猫は、野良猫生活で白い毛の部分はどす黒くなっていた。右足は関節から下がまるで、「宝島」のフック船長のように骨がただの棒になっていて、肉球の部分も汚れた毛皮が少しついているだけだった。　車に轢かれて１週間から１０日、動けないでいたらしい。右足は壊疽を起こしていて、毒素が腿の上まで達しているようなので、命を助けるには右足を付け根から切断する必要があるという。　とりあえず、化膿止めと痛み止めの注射をし、猫は檻に移された。アルズさんと先生が手術の話をしている。私は２人の向かいで話を聞きながら不運なこの猫同様、かつて骨盤や両後肢をズタズタにされて、死と直面していたジャックが先生の渾身の手術で、歩けるようになったことを思い出していた。　手術の費用について先生がはじき出したのが１３５０リラ。その数字を見るとアルズさんは下を向いてしまった。ポタポタッと涙がこぼれて、彼女は顔を覆ってしまった。　オズギュル先生が私に説明する。　「実は先週も１匹、大怪我をした猫を見つけたアルズさんが、手術を頼んだのですぐに処置し、いま檻の中で養生させています。ただこの支払のために、彼女は銀行から借入したばかりなので、またまた手術となると・・・・ええ、猫にかかる費用はもう、御主人にも内緒だと言うのですよ」　もちろん、オズギュル先生も手術代を割引きしたり、あとのケアは無償にして協力しているのだが、野良猫を助ける度に、彼女は経済的に大きく切迫してしまうのだった。誰かに似ているなあ。「オズギュル先生、私もちょうど先週仕事があって働いたので、いまなら少しお手伝い出来ますが」と私はついつい言ってしまった。「アルズ・ハヌム、ほら、猫に愛情をそそぐあなたを神様は見捨てないようです。加瀬ハヌムはあなたと同じように、猫達のために力を尽くしている人ですよ」　アルズさんは涙で濡れた目を大きく見開いて私に抱きつき、何度も礼を言った。　オズギュル先生は７５０リラを負担し、アルズさんが払う話になっていた６００リラの半分を私が出すことになった。　怪我猫の命名を任された私は、LEON誌の仕事で稼いだお金の一部を寄付したわけだから、その猫の名を「LEO」と提案した。アルズさんも先生もいい名前だと喜んだ。　レオ猫は餌と栄養剤の注射で体力をつけ、明日の午後、手術を受けることになった。３本脚になってしまうけど、ジャングル大帝レオのように雄々しく育ってほしい。　私は飼い主に捨てられたアントンの手術代を引き受けたときのことも思い出した。結局アントンは死ぬまでの２年間、わが家で暮らしたのだが、いまでもあの猫を飼ってよかった、という思いでいっぱいである。　ブラック・ウスタが持てあまして放っておいたタンブルは、私が治療費を出してやったので、壊疽を起こしていた肩の骨折から救われ、左前脚は伸ばせないため短いが、いまではこの上なく愛らしい家族の一員である。 ケースの中で遊ぶタンブルとオグリ（真っ白）　「ああ、いいことをしたわ」と満足して家に戻った私に、１本の電話がかかってきた。「アロー、こちらはバイラント瞬間湯沸かし器会社ですが、おたく様の保守契約が切れますので、明日係員が伺います。４年契約に更改なさるとお得です。お値段は３９９．５０リラ、よろしいでしょうか～？」　お～ほっほっほ、やっぱりィィ！　　稼ぐとすぐ出ていくのが私の懐のならい。でもよかった～。仕事をさせて貰ったおかげで（それもジローさんと）、こういうお金が払えるものね。温かなお風呂にたっぷり浸からせて貰えるものね。　これを幸せと言わずして何と言うのでしょうか。　こんな歳になってもお仕事が来るのは、きっとこれは猫の恩返しでしょう、たぶん。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」?

  2011年12月12日

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  柿は今年も頑張った！

  　【１１月３０日・水曜日】 青空を背景に、くっきりと赤い実が・・・　わが家の裏庭で、１９９９年の夏からずっと親しんできた大きな柿の木。　引っ越してきたその夏、たった２週間後にイスタンブール・マルマラ大震災に遭遇したが、びくともしなかったベイオールの丘の家々と柿の木。　２００３年にはうちのアパルトマンの２階に住んでいた青年の寝たばこから火事になり、窓から噴き出した炎で半分も焼かれた柿の木。　翌年にはまた新芽も伸びてなんとか復活した柿の木。　昨年、ひどく早く落葉してしまい、今年は枯れてしまうのではないかと、この春私が心配させられた柿の木。　ようやくついた花芽が、ひと雨で半分も散ってしまい、今年の秋に実が赤くなるまで持つのだろうかと、再び心配させられたが、どうやら昔ほどではなくても、かなりの実が自然に色づくまで残った。　今日１１月３０日は、朝早くから雲一つない上天気。深く濃いブルーの空を背景に、梢近くに残ったいくつもの柿を見て、命あるものの強さを感じる。　来年も頑張ってよね、柿の木さん。君に特別、名前を付けてあげよう。　寅次郎柿。　トルコ語で柿はTrabzon hurmas? なので、トラ・次郎柿・・・ちょっと安易な命名ながら、日本とトルコの友好の基礎を築いた中村寅次郎青年の名でもあるので、頑張っているこの柿の木は、私の隣人のごとく、寅次郎さんと呼ぶことにするのである。　さあ、明日からいよいよ師走。私も相変わらずスケジュール満杯なのだが、寅次郎さんを朝晩眺めつつ、元気を出して一緒に頑張ろう。グレート・サミッツ　再放送！　今年３月２３日に放送されたNHKBSHI,再放送が決まりました。　　再放送の日程は　12月3日(土）１９：００－２０：２９ 　　　　　　　　　　　　　12月5日(月）１６：００－１７：２９ 　いずれもＮＨＫーＢＳプレミアムです。　（これは友人サユリさんからの情報です）　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2011年11月30日

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  タマオの瞳

  【１１月２７日・日曜日】　このところ、特別食を食べさせるためにシェビィだけは私の寝室に入れているが、タマオがある日、どうしてシェビィだけを入れるのか気がついた。　扉の下の隙間から、くんくんにおいをかいでいたが、自分達に提供される安物缶詰の肉とは段違いにうまいにおいがぶんぶん漂って来るのだろう。「僕も入れてよ」と訴えて、扉に前足をかけて立ち上がったままいつまでも待っている。根負けして一度入れてやったのが運のつきで、いまではシェビィの餌をやるタイミングを決して見逃さない。　シェビィの餌の残りを食べて味をしめた上に、私のご飯時にも必ずテーブルの上に上がってお盆のそばに寝そべるか、香箱座りをして存在を誇示する。　それでも可愛い瞳に負けて、タマオだけは治外法権のわが家である。 No flashで撮ったのでちょっとぶれましたが、タマオの瞳にはメロメロです。　そして私の夕飯は、牛丼の残りのボンフィレ（ひれ肉）を使ってヒレカツ。ほうれん草のソテーで付け合わせ。玉ねぎも揚げて副菜に。　先日アミさんから送られたわかめのふりかけ、ほのかに梅の香もする私好み。たくさんあるので小出しにしながらしばらく楽しめそうです。 肉類はいろいろな形で調理できるので便利。ヒレカツと牛丼は同じ肉を半分ずつ使いました。　　　 madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2011年11月27日

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  シェビィに大異変

  【１１月２３日・水曜日】　実は私はいま、県内にサフランボルがあるので有名な、カラビュク県のプロモーション・ビデオの日本語版を翻訳し、吹き込みに向けてわかりやすい日本語に仕上げようと推敲中である。　原文を書いた人は詩人っぽくて、文章が抽象的で、日本語に直訳すると何が何だかわからないので苦労している。　アマスィヤ県のプロモーション・ビデオをやった時も同じようだったので、発注者に聞いてみたら同じ人だった。仕方がないから、一度ビデオを見せて貰ってから、直すところは直そう、と思っている。　なんだか「くさい」演技をして読みあげなくてはならないかも。（実は得意！）　さぁて、さて、さて・・・　一日中、パソコン画面と睨めっこをしているので、猫達はほったらかし。駅馬車ごっこをしたり、棚の上でだるま落としをやっている子もいるので閉口するが、やらせておくしかない。　ところが！　なんとまあ、タンブルのべそかき声がしたので横を見ると、テーブルの上でシェビィが弟の上に乗っかり、首筋を噛みながらしこしことマウンティングに励んでいるのだった。「こらこらこらこら！」と声をかけると、シェビィは一度はタンブルを放したが、向きを変えたタンブルに再び、猫のくせに馬乗りになってハグハグハグ。 弟のタンブルの方がよほど大きな体をしているので、まるで蚤の夫婦のように背中に貼りつくシェビィ　思えば、シェビィがこんなことをしているのは初めて見た。だいたいが臆病もので、いつも小さくなってこそこそ逃げていたのに、最近、私が寝室に入れてやっているので、かなり地位が上がったらしい。　まあ、タンブルはオグリにさえマウンティングされているので、正当なお兄様が背中に乗っかっても文句は言えないらしい。　なんだか可愛くなって、ついつい写真を撮ってしまったのです・・・ madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2011年11月23日

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  猫達のこと

  【１１月２０日・日曜日】　キュタヒヤに行った時は、猫だけでまるまる二日二晩留守番させたのだが、なんの変りもなく待っていてくれた。　私の留守中にアパルトマンに引き込まれている水道管が破裂して、地下にあるオスマンの家は膝くらいまで浸水してしまったそうだ。私も見舞いの言葉を言いながら、これが自分の家で、いない間に猫達がみんな溺死していた、なんてことになったらどうしよう、と思った。　４階のわが家は浸水しないか、というとそうでもなくて、５階からじゃあじゃあと滝のように水が天井を破って入ってきてしまったこともあるし、絶対ないとは言い切れない。　それだけに留守にするときは細心の注意を払い、風呂水は抜き、台所のレンジの元栓は閉めてゆく。地震があったらもうどうしようもないが、猫のうちの１匹でも喋れる子がいて、電話連絡できればなあ、とあり得ないことも考える。　私の心配をよそにキウイ以下７匹は元気に待っていてくれたので一安心。家では遊ぶところがたくさんあるので退屈はしない様子である。 タマオとアルスは ソファの上で遊ぶあぶれた男の子たち タンブルー、お前の姉ちゃんのアルスはタマオといい仲だし、キウイとミディエ姐御は怖いから近寄れないし、これでいいやな！　　　madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2011年11月20日

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  　「抱っこは嫌いだ」　タマオの主張

  【１１月９日・水曜日】　膝だのお腹の上で抱っこなんかするのは女の子かガキンチョのやることさ。　お母さんのそばにいるならここがいちばんいいんだ～。お母さんが辞書を引っ張り出すときだけは追い出されるけど・・・そう言えばここ何ヵ月も辞書なんか使っていないなあ。　タマオ兄さん、ここもいいけど、やっぱりお母さんに抱っこするほうがあたし好きよ。　しっ、実は抱っこされるとお腹が苦しいんだよ。　う、誰も聞いていないよね、キョロキョロ。　　　madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」　　　　お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2011年11月09日

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  お母さんのそばがいい

  【１１月９日・水曜日】　猫達は例外なく私の膝や背中や足元や、パソコンのわきのブック立てに座るのが好き。　う～～ん、いとおしいけど時々邪魔になることも・・・。 タンブルが膝からお母さんのおなかによじ登ってきた。 ここはボニョボニョであったかいんだもん！ あら、腕枕してお膝で寝るのが最高よ！ 何と言っても電気足温器の上が一番いいわ、まったいらだし！　ああ、しごとにならない～～～。　でもやっぱりこんな時に猫ですら家族のきずなを感じているのだろうな、となかなか邪険には追い払えないのである。　　　madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」　　　　お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2011年11月09日

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  タマオ、糖尿病予備軍

  【１１月５日・土曜日】　明日からクルバン・バイラム（犠牲祭）なので、今日は半ドン（死語？）。まあ、官庁、学校、銀行はもともと休みなので問題ない。　私は午後からシェビィとミディエとタマオの３匹を連れてオズギュル先生のところに行った。　シェビィは１週間前の先月２８日からするとまた１００ｇ増加していて、３．４ｋｇとなり、元気もいいので安心である。 体重も増えたシェビィ、もう心配要りません。　ミディエはここ数日、排便後に出血が見られるので、basur（痔）か、parazit（寄生虫）の仕業か検査して貰ったが、寄生虫のいる疑いがあるので、錠剤が投与された。 ミィディエはとってもおとなしい家猫になりました。　問題はタマオである。先日、はみ出すタマオの記事で、コメントを寄せてくれたみーちゃんさんの愛猫エルマちゃん（メス）が急激に痩せて糖尿病と診断されたとのことだったので、私も心配になった。　まず、タマオは９月２０日のバクム（ケア）のときは８．７ｋｇというので、もう９キロに達しているのではないか、と思っていたら意外や意外、７．８ｋｇだという。　つまり９００ｇ減っているということだ。シェビィの９００ｇでは大ごとだが、タマオの場合はそんなに減ったとはどうしても思えないのだが、前回は前々回に比べて９００ｇ増えていたので、量り違い？という疑問もわいてくる。 ああ、タマオや、タマオ。太らせちゃってごめんねえ・・・　いずれにしても糖度検査をお願いし、足の裏の肉球に傷をつけ、細いシールにその血をつけて、携帯電話みたいな機械にかけてみると、１８０と言う数値が出た。「１５０くらいまでは正常、１８０は高すぎるわけではないですが、まあ、糖尿病予備軍です。食餌療法が必要です。加瀬ハヌム、品質の悪い缶詰肉はもう食べさせないようにしましょう」「えっ、先生。じゃあ、何を食べさせればいいのでしょう。シェビィの缶詰は高すぎるし～」内心、ぞくぞくっとする私。「そうです。７匹にあの缶詰を食べさせるのは無理です。シェビィだけになさい。他の猫は、なるべくいいキャットフードを与えて様子を見ましょう。なにしろ、安い缶詰肉は非常に糖尿病やparazitの危険があるんですよ」　む、む、む・・・どうすりゃいいのさ、思案橋・・・　かくて今後しばらく、キャットフードだけを与えることになった。先生のところで売っている病気猫用のキャットフードは、シェビィにだけしか食べさせられない値段である。　　シェビィ用　１．５ｋｇで５５ＴＬ，約２５００円、　普通のキャットフードは１５ｋｇで７５ＴＬ，３３５０円。　やれやれ、タマオ～。糖尿病なんかにならないでね～。　みーちゃんさんの愛猫エルマちゃんも早く治ってくださいね～。　　　　madamkaseのトルコ本　「犬と三日月　イスタンブールの７年」（新宿書房） 「チュクルジュマ猫会」　　　　お知らせ◎※△　海泡石（リュレタシュ）がネットで買えます！　イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。ネットショップ　「リュレタシュ」

  2011年11月05日

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