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なぽうとおかいもの

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2005年07月09日
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カテゴリ:その他
  ダーン!

人が車内で倒れた。
 
  「あいたーーー!」

倒れた人が叫びながら頭を押さえ込む。誰かが介添えしその人の頭を抱えるが、みるみるうちに血が流れる。ひどい出血だ。うぎゃー。

どこかのお姉さんがティッシュを取り出し差し出す。なぽうは流血が苦手。血液検査で自分の腕など見ちゃいられないのだが、このまま見過ごす訳にも行かない。バッグを探りながら電車内をカニ歩きで移動。ティッシュを取り出し介抱する人へ出し差し出した。

 介「ああー、すいませんねえ。」

倒れた人は酷く酔っていたようだ。出血は目の上。倒れた瞬間に切ったらしい。ひどい出血だ。さらにバッグを探ると、ほぼ毎日職場の人が寄付してくれる猫のうん袋(使用済み猫砂入れ)があったので、ゴミ入れにと差し出した。介添人はどうやら酔っ払いのお連れさんらしい。

 介「ああ、どうもすいません~。おい、おまえは幸せ者だぞう~、みんなに優しくしてもらって~。」
 酔「ああ~、み、皆さんすいません~。」
 
しばらくして、さらに新たな動きがおこった。どこからか絆創膏が回ってきたのだ。ふと見れば、シャツもネクタイも血に染まり一見とても悲惨な状況なのだが、現場には何か温かな雰囲気が漂っていた。連れの人も酔っ払いも、ニコニコと笑っている。

しかし、皆が皆、温かく見守っていた訳でもない。見れば直近に座っていた中年の女性は「飲み過ぎなんだよ!」と言わんばかりに、ものすごい目線を送っていた。これも現実だ。

人はいつどこで誰にお世話になるかわからない。自分でなくても、いつどこで自分の大切な人がお世話になるかもしれない。情けは人のためならず。というわけで酔っ払いさん、次に自分がこういった場面に出くわしたらその時は、あなたの出番だ。






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最終更新日  2005年07月09日 15時39分55秒
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