ささやかな発見
午前中、かってのMOOK『きのこ』時代に大変お世話になり、長らく音信が途絶えていた仲間できのこやオーロラのフォトグラファーからこの正月、相次いで便りが届いたので、『月のしずく』近号を送るため郵便局へ行ってきました。その帰るさ、密かに楽しみにしている乙女椿のご機嫌伺いにいったところ、何か様子がおかしい。 気を静めてしばらく辺りを見回していると…ありました。 樹上にあったときのままの姿ですこし離れた歩道の上に。 " 秘すれば花 "の令和版とでもいうのでしょうか。 私にとってもっと嬉しかったのは、乙女椿は原種の椿と同じく花のまま落花することをはじめて知った事です。 花びらを散らす山茶花や藪椿と異なり、花の完璧な姿のまま落ち(この習性ゆえに椿は打ち首を彷彿すると武家には嫌われたらしい)るのです。 些細な事ですが、なぜかうれしくなって遠まわりして帰りました。貴婦人不在のあずまやもひょっとして物憂げなご婦人が鎮座ましましているやもとおもい、のぞいてきました。こちらはいつもの通り空振りでした。ロト6の当たりと美しい女性には相も変わらずご縁がなさそう。 おじん臭い病気をわずらってからもアイリッシュ・ウィスキーは一日小さなリュームカに1,2杯、タバコは1日1本は嗜んでいますが、今日は乙女椿の秘密を知ったお祝いを兼ねて2本頂きました。世の医者は何でも禁止しますが、私は血をさらさらにする薬もやめはしませんが、様子を見てやがて半分にしようと密かに考えています。 それは今日のような愉しい事が増えるに従い減っていくものです。しかし、タバコやおいしいお酒に関してはごちそう同様やめることはありません。それは生きるのをやめるに等しいことですから。もっと言えば<百害あって益なし>なんて存在はこの世には何一つとして存在しないからです。要は用い方次第。これはきのこからの私へのメッセージです。内緒にしてきましたが、つい口をすべらしてしまいました。