郷愁に半狂乱になったオオシロさんと思っていましたが、すでに胞子の散布を断念したようですので丹念にすべてひっくりかえして見ますと、オオシロさんではなくヒダが全体緑を帯びるアイバシロハツくんでした。この間愛知、豊橋で山好きの誰かと誰かが食べて死亡したというニセクロハツの仲間で出はじめはいずれも白いのですが、このシロハツはやがてすすけた黄土色がかってきますが、クロハツ、ニセクロハツたちはすすけた黒褐色を帯びてきます。そして変色性とヒダの形状がクロハツとニセクロハツでは異なるので判断できますが、疑わしきは食べずということで普通のキノコを食べる愛好家の間では食用にはしません。キノコを食べてなくなったえらい人に松尾芭蕉とお釈迦さんがいますが、えらいひとでもえらくないひとでもキノコを食って死ぬなんて馬鹿ばかしいことですよね。