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夢みるきのこ

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2006年03月08日
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カテゴリ:アラカルト
 ここ数日、MOOKきのこのリアクションがほうぼうから届いている。とてもうれしいはげましの言葉がそえられていて、きのこ冥利につきる。
素人というものはときにとてつもないことをやってしまうものだ。今回の創刊は世にいうところの「出来ちゃった婚」そのもので、できちゃったから結婚もするし、必死で育てていこうね。といった風に話は進んでいる。
 目下販路の整備に業界人とコンタクトを続ける日々であるが、それと並行してそろそろ次号のコンテンツの準備(赤ちゃんに母乳を与える行為といったところか)にとりかからねばならない。
 20年の歳月をかけて集めた人脈だが、このMOOKきのこの創刊でそのネットワークが膨らんでいくかどうかにこの冊子の成否がかかっている。同人制をとったのはそのためだ。
 MOOKきのこ創刊の一番の理由は、もちろんきのこ趣味世界の整備統合であるが、今ひとつにはこれまで5年あまりコンピューター社会をとくと眺めてきて、やはり生物としての人間はヴァーチャルすなわち脳が描き出す心の世界と、切ったら血も出るし痛みもともなう身体の世界とのバランスを常にとりながら生活しなければ駄目だということを痛感してきたので、きのこというとても現代的な生き物を駆使してアナログ(身体)とデジタル(心)のバランス感覚をつねに喚起するツールはないものかと常々考え続けてきた。それがこのMOOKに煮詰まってきたのである。きのこクラブ、きのこ地蔵、ロシアクラブ、島なみクラブ。この4つの流れはそれぞれカオスを孕んで私たちの前に未知なるものとしてある。この流れをうまく展開できれば21世紀のわたしたちの生活の中で明日を示す指針となりうる。その力量がこれから問われることになる。厳しいが手ごたえのあるたのしい時代がようやくやってきたと私自身は喜んでいる。





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最終更新日  2006年03月08日 23時49分35秒
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