1962年2月17日録音のハンプトンホーストリオの演奏はベース、モンク・モンゴメリー。ドラムス、スティーヴ・エリントン。彼は56年にダウン・ビート誌でピアノ部門新人賞を受けスターの座を確保したが、その2年後には麻薬で第一線を退かねばならなくなった。そのカムバック第一弾がこのLPだ。ジャケットタイトルのThe Green Leaves of Summerはジョンウェイン監督の映画「アラモ」の主題曲だったのでご存知の方も多いと思われる。なかなか才気ばしった演奏が展開されており、このLPもB面がしっくりくる。Secret Love、GK Bluesなどに彼独自の新鮮な曲想が見受けられる。彼はもともと歌うために作られた曲目が得意で、とても斬新な解釈をみせてくれ、聴くものを飽きさせないのだ。