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カテゴリ:ムックきのこクラブ
破れ傘の白きトレール青山河 ひねもす風雨の一日となったが、川西の物好きの人たち数人と能勢奥の三草山をめぐってきた。ここはトラスト協会のゼフィルスの森と長谷(ながたに)の棚田の有名な場所で、全身緑雨にそまりながらのすがすがしい旅となった。三草山山麓の神社仏閣、石仏、石柱、さえの神などをつなぎ頂上をきわめ棚田をみつめながらの下山。途中カヤぶき農家の軒先を借り食事をとり、シジミ蝶の食草のナラガシワや夏アザミ、まむし草、タカノツメ、コシアブラ、たくましく成長したイタドリなどをみてまわり、きのこでは美しい姿のスジオチバタケを筆頭にハラタケグループ7種、マンネンタケなどの多孔菌2種、サンコタケの黄色種、キクラゲに代表される異型担子菌類3種と雨のデートを楽しんできた。 この地は大塩平八郎に同調し一揆を起こした義人を輩出した地であり、秦氏や物部の痕跡が多数残るところ。白い間に合わせの傘は一旦強風にあおられたあと骨がはずれ収拾のつかぬ形にまで湾曲したが、心強い味方としてこの雨に降りこめられた一日、気ままな私に連れ添ってくれた。<やれがさのしろきとれーるあおさんが>ここの破れ傘は夏の季語に収録されている植物ではなくビニール傘のこと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年05月25日 18時44分41秒
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