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カテゴリ:きのこ星雲圏 (俳句メモランダム)
へちま咲く還暦の夢指折りつ 「満を持して」という言葉がまさにふさわしい形で都心に一斉にセミの声があふれだした。メトロを降り地上部へ出たところでニイニイ蝉、油蝉の混声合唱がお出迎え。 その小一時間ほど前にはご近所で植えているへちまがはずかしそうに花をつけているのを見つけた。いよいよわが夏まっさかりである。まったく手足の出ない達磨さん状態の日々ではあっても、「初心不忘」「フセグダー・ガトフ(常に準備万端)」を心がけ、幼少の頃からの夢と還暦以後に加わったあたらしい夢で膨らみすぎた昨今をここらで整理しておこうと花へちまをみていてそう思った。 アホには阿呆の人生があり、それは貫くことで真正の阿呆となる。要は阿呆の未踏の地、新境地を開拓することでしか阿呆の明日はないということだ。「無くて七癖」とよく言われるが、くせは7の数倍あるとしても、生きるということはそれだけで悩みも、ささやかな喜びも、小さな悔いも、常に7つ以上抱えながらつっ走ることと同義である。「火宅の人」とはそんな個々人の状態を言い表したものであろう。 この短い夏、新境地の手がかりがつかむことができるかどうか。蝉たちの大合唱を聴いていると楽勝ムードになってくる。ここが阿呆のあほうたる所以なのかもしれない。 写真は同じ達磨さんでもいよいよまっさかりのシロオニタケのだるまさん。テングタケ・グループの幼菌はこうした色とりどりのだるまさんからスタートする。このきのこたちが道路脇ですらりと閲兵式をおっぱじめると夏もおわりである。これからの25日間がわれらが夏。この生の横溢の中で夢中に行動したことが、次のステップを準備するのでおもいきり背伸びしましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月16日 09時56分22秒
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