|
カテゴリ:島なみクラブ
七夕や大川またぐ駅に降り 8月16日は旧暦の七夕だ。この日仕事をはねてから、以前から気になっていた阪神電車の武庫川をまたいでつくられた橋そのものが駅という面白い場所をたずねた。兵庫医大や武庫川女子大の最寄りの駅らしく乗降客が意外に多く、神社も狛犬がいのししという風変わりな岡太神社をはじめ、川の両側に6ケ所も点在しここから更に臨海地へ支線が出ているなど、列車で通過するだけではとても認識できないような複雑な構造をもっていて面白く感じた。まず、インド人が経営するインド料理の店があったのでのぞきチャイを楽しんでから、武庫川の河川敷に降り立ってみた。 まったくの偶然ではあったが、天には天の川、地には武庫川と、天地の照合もよろしく大空の年に一度のドラマを体感するにはもってこいのシチュエーションに少し心が躍った。もちろん都会の空からは銀河は望むべくもなく、空には上弦まじかの月と惑星のみが張り付いているだけだったが、夕まづめの河川敷は駅から北に向かって広く開かれており、年に一度の逢瀬をシミュレートしつつ2号線あたりまでを往復した。道中、野生化したヌートリアが数匹洗い堰のあたりを徘徊しており、おしろい花がひとかたまり夜陰にくろぐろと浮かんでいた。対岸では盆踊りの準備であろうか設営がはじまっており、とっぷりと日ぐれまでの2時間あまりをのんびりと歩いて過ごした。 見知らぬ駅に降り立ち、なんということはない土地の匂いを感じる旅というのも、楽しいものである。この日は伝統的な七夕の日であったことも手伝って特に印象深いものになった。 写真は8月15日出会った透明感のあるきのこ。目下のところ種名は不詳。夏の終わりの森には逝く夏を惜しむきのこが、人知れず顔を出している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年08月17日 12時51分26秒
コメント(0) | コメントを書く
[島なみクラブ] カテゴリの最新記事
|