僕の新しい仲間たち。クロスジオオシロヒメシャクらしいとご指摘。

2011年09月14日

僕の新しい仲間たち。クロスジオオシロヒメシャクらしいとご指摘。

　今日の訪問者は小粒(2cm 弱)ながらとても美しい衣裳をまとった蛾の仲間だ。目下、蛾の図鑑は科毎の大雑把な特徴でまとめあげたものだけなので、こうしたファッショナブルな蛾の仲間の種名にまでたどりつけず、ストレスがたまる。9月1日の「テレビがないと」の項でヒトリガかなと疑問を呈した白地に黒のマダラはヒョウモンマダラボクトウガ Zeuzera pyrina のような気がずっとしている。大きさが標準タイプの4.5-7.5cmより小さく2cm程度だったので決めかねているのだ。しかし白色の胸部には大きな黒色の斑点が6つというのは合致しているのでほぼ間違いはなさそうだ。Wood Leopard(森の豹)とよばれるものであれば、広葉樹の枝や幹に孔をあけるらしく、黄白色の幼虫から成虫になるまで2-3年を要し、しかも夜行性というので、明るい日中のこととてうれしい出会いであった。新しい仲間たちは一事が万事で種名まで到達できず、順番待ちの甲虫やハ虫の仲間がすでに20個体ほどある。私たちのよき隣人とはいってもきのこ同様、異境の生きものたちでちょっと注意深く身辺を見まわしてみただけでも知らないことばかりなのである。こうした生きもののことを度外視して、生物多様性なんてことは言えないので、生物多様性を口にする人たちはちょっと胸に手を当てて考えていただきたいものだ。こうした没価値のいきものにはじまり黒人に代表される有色人種、ヨーロッパにおけるジプシーやユダヤ人問題まで、差別の問題こそがその根底にあり、これがハイパー資本主義の頂点に位置する原発にまで見えざる糸で緊密にからんでいるのだ。過去の原水爆実験の犠牲者、今回の福島原発事故でみえてきたものはすべてそのことを物語っている。今となってもなお原発推進しようとするわが国の信じがたい勢力には持たざる者、もの言わぬあるいはもの言えぬかそけき存在である弱者にたいするあからさまな差別意識があること。ここから目をそらして、この問題は解決しないと私は考えている。　

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最終更新日 2011年09月15日 23時18分37秒
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