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カテゴリ:アラカルト
敗戦直後の広島での撮影に始まり、ピカドン、三里塚闘争、安保、東大安田講堂、水俣、ウーマンリブ、祝島と走りつづけて66年。彼の撮りつづけてきた25万枚以上の写真は権力に隠蔽された嘘まみれのニッポンの姿そのもの。そんな菊次郎さんの反骨まみれの日々のドキュメンタリー映画だ。自身の撮りためた写真を遺言がわりにまとめはじめた矢先、福島第一原発事故を受け、最後の現場へ。ローアングルでの姿勢で撮ろうとして寝転がってしまう、風に吹かれてはよろめく。満身創痍37kgの身体で飄々と、しかし、一切の妥協を排して菊次郎さんは今日も現役で活動し、自宅へもどれば打って変わって相棒犬ロクくんと二人暮らしののんびりした姿が交互に捉えられそれがたまらなく胸を打つ。 その福島での真実の記録を加えて2013年「写らなかった戦後 ヒロシマからフクシマへ」完成の予定と最終テロップで流れた。 『ニッポンの嘘』 監督 長谷川三郎 撮影 山崎裕 スチール 那須圭子 プロデューサー 橋本佳子・山崎裕 制作 Documentary Japan テアトル梅田 シネ・リーブル神戸にて上映中。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年09月07日 20時47分09秒
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