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カテゴリ:ぼくの新しい仲間たち
去る金曜日、出会ったルリ色の金属光沢著しい蜂は、即同定できるとよろこびいさんで帰宅したが、どうしても該当種に行きあたらず、モヤモヤした気分のまま、日曜日川西キノコクラブの能勢妙見山の探訪会に行ってきた。前の晩より雨脚が烈しく降り続き朝まで持ち越していたので、今日は僕一人かなと思いつつ妙見口に降り立つと、美女5名、おまけの男子3名が今や遅しと待ちかまえていた。歩きはじめると、至るところからキノコが顔を覗かせ、能勢電の妙見口から1km弱の道をケーブルの駅まで辿りつくのに1時間。山上駅から公園までの100mほどの間にも1時間、この分では夕方アンジェイ・ワイダ監督の映画『ドストエフスキーの悪霊』鑑賞を控えた僕はブナ林まで辿りつけないのではと秘かに危惧しはじめたのだが、茸愛ずる姫君たちの感嘆の声を後ろに残しながら同じく先を急ぐ澤山画伯と談笑しながら歩いているときふと思い出して、図像をお見せすると、さらりと「オオセイボウではないでしょうか」とのこと。 図鑑でその辺りを調べてくださいと言われて、帰宅して調べ直すことに、何度図鑑をひもといてみても行きあたらなかったこのハチ、なんとありました。こんな身近に居て特徴も著しい種でさえ分からないのだから、生きものって奥が深い。 オオセイボウ Stilbum cyanurum 体長1.2~2cm。スズメバチに寄生すると云うから僕たちにとっては益虫だ。本州い以南に生息するという。撮影した個体は翅を失ってしまっていたが、なんと美しいんだろうと思ってその場を去り難く、撮影に及んだしだいである。当日の妙見キノコのことは今日あたり佐田さんがリスト作成して川西きのこクラブ宛てに送附していただくことになっているので、途中抜けした僕のキノコニュースと併せてまたここでご披露したい。とにかく胸のつっかえがとれて気分爽快、きのこたちに見送られながら星降る山をかけ足で下った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年09月25日 17時54分50秒
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