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カテゴリ:島なみクラブ
去る4月29日の昭和の日は、元陸軍中野学校特別一期生で参謀本部ロシア班・樺太敷香特務機関長の亡き父・貞雄のいまだ終わらぬ戦後の鎮魂の事業を継承してきた小生はささやかな慰霊の祭りを斉行。 すでに戦争の生き証人の殆どが鬼籍に入った今年も、20名の参加者を得、碑前にて黙祷を捧げるひとときをもちました。当式典にはかかさず参列してきた母親も、この正月94歳で脳梗塞に見舞われ病臥し、小康状態が続くものの不安定きわまりない日々を過ごしていますので、直会(なおらい)は中止し、碑前での祭りのみにいたしました。
夏日を思わせる強烈な太陽のもと、しばし鎮魂のひとときをもつ参列者 式典ののち、長年に亘り私人としてこの慰霊祭を支えてきてくださった皆さまに、本来なら会場を移して直会の席で賜るお言葉を、碑前にて語って戴きました。
祝詞奏上 無声慟哭のいしぶみ
玉串奉奠 大正5年生まれの矍鑠たる金田さん 禰宜さんの招魂の儀、祝詞奏上に引き続き、参列者各位の玉串の奉奠(ほうてん)、送魂の儀、撤饌と続き式は無事終了。そののち、当会では旧満州国よりの引揚者の浜崎豊子さん(大正9年生)と唯二人の生き証人となられた元特務機関員で親父と同年の金田太市さん(大正5年)に亡き親父との大陸での出会いの思い出を語っていただき、ついで池上徹(あきら)さん、北浜みどりさん、村上学さん、市橋宏亮さんにお言葉を頂戴して閉会いたしました。それぞれが、遠い昔に世界中を巻き込んだ戦さがあり、無辜の市民とりわけ女性と子供、国家の枠組みから外されてきた少数民族それぞれをこの悲惨な大量殺りくに巻き込んだことを伝えることの大切さを口ぐちに語られました。折りからこの列島に再び軍靴の響きの高まりを感じる今年は、これまで以上にこの集いの切実さと重要な役割を認識したことです。
池上徹さん 北浜みどりさん
市橋宏亮さん 村上学さん 次春、ふたたび巡ってくるであろう昭和の日、必ずここに参集することをそれぞれが心に誓い散会したことです。
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最終更新日
2013年05月04日 10時11分01秒
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