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カテゴリ:ヘテロソフィア・アート
コンサートパンフレット 日本華楽団 野鳥の会の堺さんの奥様が所属する日本華楽団(オーケストラ華夏)の定期演奏会が夕陽が丘のクレオ大阪中央ホールで8月4日に開催された。 ニ胡という楽器の表現力の底知れなさを追求するユニークな当楽団は1997年6月、日中国交正常化25周年を記念して日本人の中国楽器演奏家、愛好家を中心メンバーとして生まれた中国民族管弦楽団だという。以来中国の民族楽器を日本人が使いこなし、しかも数十人規模の楽団として「音楽を通じての日中友好、心の交流の促進を目指す」という楽団の理念のもとに活動をふくらませてきたことは驚嘆すべきことである。今、日中関係は新たな局面に入り、ギクシャクしている折りもおり、満席に近い演奏会を南大阪で開催したということは、誇らしいことだと僕には思えたが、おそらくこの会場に足を運んだ人たちも同様の思いで演奏にエールを送っていたことであろう。
芸術総監督龔林(きょうりん?)さん 揚琴の沈兵(SHEN BING)さん この楽団の定期演奏会に合わせて2年に1度開催されてきた当・第3回日本胡琴祭では、共演者にニ胡ソリストとして武楽群、劉福君、杭州一の美女と紹介された揚琴演奏家の沈兵(いずれも日本在住)、加えて関東圏、九州圏からも40名のニ胡愛好家が参加するといったとてもエネルギッシュなフェスティバルで、予備知識なしに参加した僕には目から鱗そのものであった。 「たった二弦で夜も眠れず」といっても言い過ぎではないほど、繊細で力強い表現力をもったニ胡という楽器にあらためて驚きに似た感動を覚えた。 今回、十二音律に改良したという揚琴の完成度の高い演奏を味わっていただくため特別に用意しましたという沈兵さんの独奏曲「水郷的掠影」もトランス・アジアの宮廷音楽を思わせる懐かしい音色でうっとりとさせられた。ニ胡の演奏では、「葡萄熟了」「草原歓歌」が僕には特に印象に残った。 会の後、私たちは今里で開催中の故・浮田要三展をのぞいてから上六で堺真理さんの御苦労さん会に合流、ニ胡という馴染みのうすい楽器について聞きたくても聞けない話しをとっぷりと聞いて別れた。
ゲストソリストの武楽群(WO LEQUN)さん(左) 劉福君(LIU FUJUN)さん(右)
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最終更新日
2013年08月06日 21時19分46秒
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